住宅ローン金利動向予測の基本
- 詳細
- カテゴリ: 金利動向予測と住宅ローン選び
- 作者: 住宅ローン比較
- 参照数: 1920
住宅ローン金利動向予測の基本
住宅ローンの金利はどうなるのか?住宅ローンを検討するうえで一番重要になると言っても過言ではないのが金利動向予測です。しかし、経済の専門家ですら、正確に予測することが難しい景気や金利の未来の動向を予測することなどできるのでしょうか?まずは、住宅ローン金利動向予測の基本について解説します。
住宅ローンの金利動向はプロでも予想が難しいもの
住宅ローンの金利がどうなるのか?を予測することは経済の専門家であっても難しいことを知りましょう。仮に正確に未来の景気動向が予測できるのであれば、住宅ローンなど必要なく、株式投資かFXで大儲けすることができるでしょう。
金利動向の予測は難しいものなのです。
つまり、予測は「なんとなく」「だいたい」で決めるしかないものであり、重要なポイントは「予測が外れても大きなダメージがない住宅ローン選びをすること」なのです。
それでも、住宅ローンの金利タイプを選ぶ際には、住宅ローンの金利が「なんとなくでもどちらに動くのか?」によって、選ぶ金利タイプが変わってきます。ここでは、そのベースとなる基礎知識について解説します。
住宅ローン関連の金利推移
住宅ローンの金利はどうやって決まるのか?
1985年以降の金利推移です。この中で重要な指標はがあります。
「公定歩合」です。これは政策金利とも呼ばれるものです。
銀行のビジネスは、お金を低金利で調達(預けてもらって)して、高い金利で貸すことによって発生する利ザヤによって収益を得るビジネスモデルです。
住宅ローンは、お金を貸す方なので、調達する金利に連動して貸付する金利「住宅ローン金利」が決まってきます。住宅ローンで貸すためのお金を銀行が低金利で調達できれば、住宅ローンの金利も低金利になるのです。
じゃあ、銀行はどうやって住宅ローンで貸すためのお金を調達するのかというと一つはみなさんが預けている「預金」ですが、もう一つは銀行の銀行と呼ばれる日本銀行から借りるお金なのです。
日銀がお金を低金利で貸してくれれば、住宅ローンの金利も低金利で良いということになります。
日銀が民間銀行にお金を貸す時の金利が「公定歩合=政策金利」と呼ばれるものなのです。「公定歩合=政策金利」が低ければ住宅ローン金利も低金利になりますし、「公定歩合=政策金利」が高ければ住宅ローン金利は高金利になるのです。
「公定歩合=政策金利」と「住宅ローン金利」は連動する
ということになります。
じゃあ、「公定歩合=政策金利」はどうやって決まるの?ということですが、景気によって左右されるのです。ここ10年ほどは不況の真っただ中にいるため、政府は民間銀行に低金利でお金を貸して、民間銀行が企業へ融資をすることを促進したいと考えています。企業が元気になって経済が活発化しないと景気は回復しないからです。
景気が不況になれば「公定歩合=政策金利」は高金利になり、景気が好景気になれば「公定歩合=政策金利」は低金利になるのです。2014年現在では不況だからこそ、ゼロ金利政策というほぼ金利0%の「公定歩合=政策金利」が採用されているため、住宅ローン金利も超低金利の状況が続いているのです。
「景気」と「公定歩合=政策金利」は連動する
つまり、住宅ローンの金利動向を予測するために考えなければならないのは「景気の動向がどうなるのか?」ということに尽きると言っても過言ではないのです。
グラフを見るとわかるように1990年前半のバブル期には、公定歩合が6.0%ほどになっていたのです。住宅ローンの金利も8.0%ほどの高金利の時代があったのです。仮に同じようなバブル期に突入することが未来にあるのであれば、住宅ローンの金利も今の1.0%~2.0%ではなく、6.0%~8.0%というところまで上昇する可能性もあるのです。
「景気がどうなるのか?」=「住宅ローン金利がどうなるのか?」
まとめ
シンプルに景気が良くなるのか?今の悪い状態が続くのか?また良くなるとしたらどのくらい良くなるのか?が予測できれば住宅ローンの金利が予測できたも同然と言えるでしょう。