フラット35Sはフラット35の金利優遇プラン
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの基礎知識
- カテゴリ: フラット35
- 作者: 住宅ローン比較
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フラット35Sはフラット35の金利優遇プラン
「フラット35」は、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携した全期間固定金利の住宅口ーンです。返済開始から返済終了までの金利・返済額が変わらないのが特徴で、金利上昇のリスクを避けたい人に人
フラット35金利も、過去最低水準を更新し続けているほど低金利に設定されているため、今後の住宅ローン金利が上昇すると考える方には、全期間固定金利のフラット35がおすすめなのです。また、このフラット35には一定期間金利が優遇される「フラット35S」というプランがあり、このプランに注目が集まっています。
フラット35Sとは
省エネルギー性、バリアフリー性、耐震性、耐久性・可変性に優れた住宅に対して、当初5年間、当初10年間、フラット35の金利を優遇する優遇プランのこと
を言います。
どのくらい金利が優遇されるの?
金利プランの名称 | 金利優遇期間 | 金利引下げ幅 |
---|---|---|
【フラット35】S(金利Aプラン) | 当初10年間 | 年 -0.3% |
【フラット35】S(金利Bプラン) | 当初5年間 | 年 -0.3% |
すでに低金利のフラット35Sがさらに当初5年間、10年間は0.3%金利が低金利になるのです。
しかも、当初期間終了後もベースはフラット35の全期間固定金利ですので、完済まで固定金利が続きます。金利上昇リスクがないのです。
2016年8月時点の金利では
- フラット35S 金利Aプラン → 0.600%(21年~35年固定金利)
- ネット銀行の変動金利の最安 → 0.497%(じぶん銀行)
ですから、変動金利と遜色のない金利で、全期間固定金利の住宅ローンが利用できる大きなメリットがあるのです。
フラット35Sの金利はどこの銀行でも同じ!?
基本的にはフラット35Sの最低金利が住宅金融支援機構によって決まっているため、主要なネット銀行であれば、最低金利を採用しているため、どの銀行から入ってもフラット35Sの金利は同じです。
ただし、事務手数料には違いがあるので、事務手数料の安いフラット35を提供している銀行に申込むべきです。
おすすめは楽天銀行フラット35です。
フラット35Sという優遇プランがある理由
フラット35は住宅金融支援機構が提供する、言ってみれば国の提供する住宅ローンです。そのため、民間銀行がリスクを負えずに提供しにくい全期間固定金利の住宅ローン商品を提供しているのです。フラット35Sが設立された背景にも、日本の政府としては、省エネルギー対応をした住宅、耐震性を有した住宅、バリアフリー性を有した住宅を増やしたいという意向があるのです。
省エネ、災害に強い、超高齢化社会に適合できる住宅を増やしたいのです。その意向を受けて、省エネルギー性、バリアフリー性、耐震性、耐久性・可変性に優れた住宅を優遇することで、省エネルギー性、バリアフリー性、耐震性、耐久性・可変性に優れた住宅を増やそうと考えているのです。
省エネルギー性、バリアフリー性、耐震性、耐久性・可変性に優れた住宅とは?
フラット35Sの適用条件は下記になります。
次の1及び2の要件を満たす方
- フラット35Sの受付期間中にフラット35Sのお申込みができる金融機関にお借入れのお申込みを行った方
- フラット35の技術基準に加えて、フラット35Sの技術基準に適合していることを証明する「適合証明書」をお申込み先の金融機関へご提出された方
フラット35Sの技術基準
【フラット35】S(金利Aプラン)
下記の要件のうちいずれか1つ以上の基準を満たす住宅であること
省エネルギー性
- 認定低炭素住宅
- 住宅事業建築主基準(通称 トップランナー基準)に適合する住宅(一戸建てに限る)※2
- 一次エネルギー消費量等級5の住宅PDFファイル[1ページ:851KB]
- 性能向上計画認定住宅(建築物省エネ法)【平成28年4月1日から】PDFファイル[1ページ:148KB]
耐震性
- 耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)3の住宅
バリアフリー性
- 高齢者等配慮対策等級4以上の住宅(共同住宅の専用部分は等級3でも可)
耐久性・可変性
- 長期優良住宅
【フラット35】S(金利Bプラン)
下記の要件のうちいずれか1つ以上の基準を満たす住宅であること
省エネルギー性
- 断熱等性能等級4の住宅
- 一次エネルギー消費量等級4以上の住宅
耐震性
- 耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)2以上の住宅
- 免震建築物
バリアフリー性
- 高齢者等配慮対策等級3以上の住宅
耐久性・可変性
- 劣化対策等級3の住宅で、かつ、維持管理対策等級2以上の住宅(共同住宅等については、一定の更新対策が必要)
中古住宅の場合
下記の要件のうちいずれか1つ以上の基準を満たす住宅であること
省エネルギー性(開口部断熱)
- 二重サッシまたは複層ガラスを使用した住宅
省エネルギー性(外壁等断熱)
- 建設住宅性能評価書の交付を受けた住宅(省エネルギー対策等級2以上または断熱等性能等級2以上)または中古マンションらくらくフラット35のうち【フラット35】S(省エネルギー性(外壁等断熱)に適合するもの)として登録された住宅
バリアフリー性(手すり設置)
- 浴室及び階段に手すりが設置された住宅
バリアフリー性(段差解消)
- 屋内の段差が解消された住宅
技術基準に適合しているかはどうチェックすれば良いの?
住宅購入者がチェックしようとしても、現実的ではありません。購入予定の物件の販売会社に「この物件はフラット35Sの適用物件でしょうか?」と聞くのが一番簡単な方法です。フラット35Sを利用するためには、竣工前に適合証明の審査を販売会社側が申込んでおかなければならないため、フラット35Sが使えるかどうかは購入時にはわかっているものです。一般的には、フラット35Sが適合できる物件の場合、「この物件はフラット35S適用物件です。」と宣伝されているのが一般的です。まずは購入前に聞くことが重要です。