中古住宅の住宅ローン選び
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの基礎知識
- カテゴリ: 中古住宅の住宅ローン
- 作者: 住宅ローン比較
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中古住宅の住宅ローン選び
中古住宅の市場が伸びてきている。平成2年には中古住宅の流通シェアは5.5%に過ぎなかったが、平成20年には13.5%とデフレの影響もあり、約3倍に近い数字に上昇してきている。加えて、高齢化社会がすすむにつれて、作りすぎた住宅やマンションが溢れている中、より中古住宅を住宅購入の選択肢に入れる方が今後は増えていくものと思われる。では、中古住宅を購入する際の住宅ローンはどうやって選ぶべきなのだろうか?
中古住宅の住宅ローンの注意点
引渡しまでの準備は早くしなければならない
中古住宅の場合、既に住んでいる売主の方がいる。つまり、買い手の都合だけではうまく売買が成立しなくなってしまうのだ。特に重視されるのが引渡しまでの期間であり、これは長めに設定されることはほとんどdなく売買契約から1ヶ月前後というのが相場である。
しかし、住宅ローンの審査は早ければ3週間終わるが、遅いと1ヶ月半以上かかることも珍しくない。つまり、引渡し日までに現金が用意できず、購入ができないというケースもあるのだ。これを回避するためには、できるだけ引渡し日を伸ばしてもらうのと、住宅ローンの申込時期を早くすることである。また、住宅ローンの申込み時には、事前に引渡し日での融資の事情を話しておくと良いだろう。複数の住宅ローンを並行して申し込むこともひとつの方法である。
中古住宅は諸費用分も借りれる住宅ローンが良い
中古住宅の場合、新築物件と違うのが不動産業者に支払う仲介手数料が発生するということ。仲介手数料は物件価格の3%+6万円+消費税なので、2000万円の物件の場合、70万円のほどの仲介手数料が必要になる。もちろん、これに事務手数料などの住宅ローンを提供している銀行に支払う諸費用も60万円ほど費用になるため、この場合は130万円ほどの費用が必要になってしまうのだ。
このため物件価格よりも、大きな費用が必要になってくるため、諸費用分の借り入れが可能な住宅ローンを選ぶ方が良いのだ。
諸費用の借り入れが可能な住宅ローンとしては、住信SBIネット銀行の「Mr.住宅ローン」などが挙げられる。
中古住宅はリフォームが必要
中古住宅の場合、傷んでいるケースも多くリフォームが必要になる場合がほとんどである。そのため、このリフォーム費用も捻出しなければならない。しかし、リフォームローンは住宅ローンよりも金利が高い。
- リフォームローンの金利相場 3%~4%
- 住宅ローンの金利相場 1%~2%
そのため、ここで選ぶべきなのは、「住宅ローンと同じ金利でリフォーム費用を借りられる」住宅ローンである。リフォーム一体型の住宅ローンと呼ばれるが、これであれば住宅ローンの金利でリフォーム費用も借りられるのだ。
住宅ローンと同じ金利でリフォーム費用を借りられる住宅ローンとしてはSBI新生銀行の住宅ローンなどが挙げられる。
中古住宅は、負担額が多いことに注意
中古住宅購入時に必要な費用は主に下記のようになる。
「住宅価格+仲介手数料+諸費用+リフォーム費用」
仲介手数料分とリフォーム費用分は、新築住宅よりも高くなってしまうため、この費用も含めてお得な中古住宅を探す必要があることに注意が必要だ。