住宅ローンを借りる前に他の借入をゼロにする
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- カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- 作者: 住宅ローン比較
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住宅ローンを借りる前に他の借入をゼロにする
住宅ローンを借りる前にすべきことがあります。それは「他の借入をゼロにする」ということです。その理由や方法について解説します。
なぜ、住宅ローンを借りる前に他の借入をゼロにする必要があるのか?
審査に通すため
です。
住宅ローン審査では「他社借入金額」も審査の重要なポイントになります。
住宅ローンだけで3000万円の借入があるのであれば、審査が通ったのに
- 住宅ローンで3000万円
- カードローンで300万円
の借入があったために審査に通らなかった
ということも往々にして起こりうるのです。
なぜ、そうなるかというと住宅ローン審査で重要視されるのは「返済負担率」というものです。
返済負担率 = 1年間のローン返済額合計 / 手取り年収
で決まります。
手取り年収400万円の方が3000万円の住宅ローンを金利1.0%で組むのであれば、月の返済額は8万円程度なので
返済負担率 = 96万円 / 400万円 = 24%
となります。
しかし、300万円のカードローンが金利12.0%を借りていたら、毎月の返済額が5万円ぐらい増えてしまうので
返済負担率 = 156万円 / 400万円 = 44%
ですから、住宅ローン審査の許容値35%を大きく超えてしまって「審査落ち」となってしまうのです。
「住宅ローン:3000万円に対して、カードローン:300万円なら、たった10%だから影響ないだろう。」
と思ってしまいがちですが、住宅ローン審査では、毎月の返済額ベースでみるので、高金利の他社借入は、大きく審査に影響してしまうのです。
どうしたら良いのか?
カードローン、フリーローンやクレジットカードのキャッシングをまずは返済することを優先すべき
クレジットカードのショッピング利用は問題にはなりませんが
- カードローン
- フリーローン
- おまとめローン
- クレジットカードのキャッシング
などは、高金利の借入なので、住宅ローン審査に大きな影響を与えてしまいます。
まずは、
- カードローン
- フリーローン
- おまとめローン
- クレジットカードのキャッシング
を完済することを完了してから、住宅ローンを検討すべきです。
住宅ローンでは、諸費用も含めて借りられるものもあるので、余裕資金はすべて上記の他社借入の返済に充てて、無一文になったとしても、完済さえ完了していれば、住宅ローンは借りられる可能性があるのです。
逆に言えば、自己資金で100万円の貯金があったとしても、
- カードローン
- フリーローン
- おまとめローン
- クレジットカードのキャッシング
の借金が残っていると、住宅ローン審査には大きなマイナスの影響があります。
使っていないものはどうなるの?
使っていない、クレジットカードやカードローンは解約まできっちりする必要があります。
カードローンなどは借入がなくても、限度額「枠」が設定されているため、金融機関から見ると
「いつカードローンで〇〇百万円と借りてもおかしくない状況」
と判断されてしまいます。できるだけ、クレジットカードやカードローンで利用がないものは、解約してから住宅ローンに申し込むことをおすすめします。
さらに夫婦の共有名義で買うときなどは、配偶者の状況もチェックしておく必要があります。住宅ローンの審査に落ちても、審査基準は明らかにされませんが、他社の借り入れが多ければ多いjほど、審査は厳しくなると言われています。