2013年度住宅ローン利用者に一番選ばれたネット銀行ランキング
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- カテゴリ: 住宅ローン特集
- 作者: 住宅ローン比較
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2013年度住宅ローン利用者に一番選ばれたネット銀行ランキング
2013年度(2013年4月~2014年3月)の間に、住宅ローン利用者に一番選ばれたネット銀行はどこなのでしょうか?意外と実際の数字で選ばれたランキングというのは情報が多くありません。ここでは、2013年度に住宅ローンに融資した金額が多いネット銀行を調査し、ランキング化しました。
2013年度の住宅ローン貸出額ランキング
順位 | 銀行名 | 2013年3月末 | 2014年3月末 | 増加 | 伸び率 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 住信SBIネット銀行 | 13,827億円 | 17,770億円 | 3,950億円 | 28.6% |
2位 | イオン銀行(カードローン) | 4,318億円 | 5,724億円 | 1,405億円 | 32.5% |
3位 | SBI新生銀行 | 10,916億円 | 11,840億円 | 926億円 | 8.5% |
4位 | ソニー銀行 | 8,603億円 | 9,493億円 | 890億円 | 10.3% |
考察
圧倒的に住宅ローン融資額が多かったのは「住信SBIネット銀行」
疾病保障の団信料無料の住宅ローンで人気がある「住信SBIネット銀行」が3950億円の増加と圧倒的に他の銀行を引き離した結果となりました。単純に住宅ローン金利であれば、イオン銀行やソニー銀行の方が低金利にもかかわらず、将来への不安というところで「8疾病保障無料」というサービスが住宅ローン検討者にウケたのだと考えられます。
そのほかにも、「交通事故傷害補償無料」「地震補償制度無料」などの補償制度の充実や、顧客満足度調査で1位に輝くなど、サービス面での充実も人気の理由となっています。
2013年度だけでなく、2014年3月時点での住宅ローン貸出額残高でも17,770億円とトップを走っているのが住信SBIネット銀行なのです。
猛追する「イオン銀行」
調査をした銀行の中では、いちばん住宅ローンへの参入が遅かったイオン銀行ですが、2014年3月時点での住宅ローン貸出額残高は一番低いものの、伸び率では住信SBIネット銀行を上回る32.5%を記録しています。
イオン銀行は変動金利の低さが2014年7月時点で業界1位で、かつイオングループでの買い物が5%OFFというお得さと諸費用ローンで貯金がなくても住宅を買える利便性で人気が急速に高まっているのです。
伸びが鈍る「SBI新生銀行」
SBI新生銀行は、2012年度の貸出額は1504億円と高い水準でしたが、2013年度は926億円と6割ほどに伸び率を落としています。
元々は10万円という事務手数料の安さから、借入額の2%(税別)で50万円前後が必要な他のネット銀行と差別化し、借り換えニーズ中心に顧客を呼び込んできたのですが、事務手数料のお得度以上にイオン銀行やソニー銀行との金利差が開いてしまったのが痛手となっています。
家事代行や病児保育サービスなど、他の銀行が行っていないサービスによる付加価値アップで巻き返しを図っています。
安定の「ソニー銀行」
ソニー銀行は2013年度の貸付残高では4位になっているものの、毎年大きな変動なく、順調に残高を増やして気要る印象です。変動金利が低金利であることと、半月以上前に次月の金利が発表されること、固定金利と変動金利の切り替えが何度でも自由にできること、などから住宅ローンを自分なりに調整したい、リテラシーの高い利用者に人気が高い。
まとめ
2014年度も低金利競争がさらに激化しているますが、金利の低金利化はどの銀行も限界点に来ているため、それ以外の付加価値サービスをどれだけ強くできるかが住宅ローン利用者に選ばれるポイントとなってくるでしょう。
付加価値を作るという意味では、巨大な流通グループであるイオン銀行が一番期待できるのではないでしょうか。