ローン金利過去最低水準 メガ銀、住宅投資底上げ期待
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- 作者: 住宅ローン比較
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ローン金利過去最低水準 メガ銀、住宅投資底上げ期待
2012/7/13 SankeiBiz
企業向け融資や住宅ローンの金利が過去最低の水準となっている。10年国債の利回りが2003年6月下旬以来、約9年ぶりに0.8%を割り込むなど、長期金利が下がっているためだ。みずほコーポレート銀行は企業向け長期貸出金利の目安となる長期プライムレート(優遇貸出金利)を10日から0.05%引き下げて年1.25%とし、03年6月の過去最低に並んだ。
12日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(324回債、表面利率0.8%)の終値利回りが前日より0.015%低い0.765%だった。
日銀が12日の金融政策決定会合で、短期国債の買い入れをより円滑にするための措置を導入。市場では「短期国債が主導する形で全体的に国債利回りが一段と低下(価格は上昇)する」(外資系証券)との見方が出て、買いが優勢となった。
長期金利の低下に伴い、住宅ローン金利も下がっている。三菱UFJ銀行と、りそな銀行では7月の固定期間10年の最優遇金利が年1.4%で、過去最低の水準。各行の金利水準は低下が続いており、メガバンクの担当者は「住宅投資の底上げにつながってほしい」と話す。
日銀が金融緩和策を続けていることや、世界経済の先行き不透明感で安全資産とされる日本国債に資金が集まって長期金利は低下。それとともに、貸出金利も押し下げられている。金融機関の競争激化が金利の低下を招いている面もある。信用力が高い企業向けのほか、変動型住宅ローンの金利も各種の優遇措置によって1%を割り込むことは珍しくない。
ただ金利低下による経済や生活への影響は限定的とみられている。「今は、金利水準で資金ニーズが高まることはない」(大手銀行)との見方が強く、企業や家計の資金需要の拡大は期待しにくい状況だ。
住宅ローン比較ラボ編集部コメント
住宅ローン金利の低下は、長期的に続くのではないだろうか。この記事では、金利低下による経済的効果は限定的とのことだが、消費税増税も手伝って、ここ1,2年は住宅ローンの繁忙期になるだろう。