住宅ローンの動向
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- 作者: 住宅ローン比較
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住宅ローンの動向
2013/2/7
住宅金融公庫では、2012年12月14日~18日の住宅ローンの最新調査データを発表した。2012年12月16日には、政権交代が起こったため、政権交代真っ只中で、住宅ローンの利用者は、どう動いたのだろうか?
2012年12月 住宅ローンの金利タイプ
N=298 ※2012年12月14日~18日調査
変動金利 54.4%(前月対比 +1.7%)
全期間固定金利 23.2%(前月対比 +0.9%)
固定期間選択型金利 22.5%(前月対比 -2.6%)
2年 0.3%(前月対比 -1.1%)
3年 2.3%(前月対比 -2.3%)
5年 4.0%(前月対比 -2.7%)
10年 12.1%(前月対比 +1.5%)
10年超 2.3%(前月対比 +1.2%)
という結果だ。簡単に見ていくと、全体では、変動金利と全期間固定金利タイプが前月対比で上昇し、その分、固定期間選択型金利が下がったという結果に。さらに固定期間選択型金利の内訳を見ると、短期間の2年、3年、5年が軒並み下がり、その分10年、10年以上のウェイトが上がっている。
これは、政権交代によって、将来的な金利が上昇すると考えた方が固定期間選択型金利を選び、長めの当初固定金利を選んだこと、金融機関も特に大手都市銀行が当初10年固定の金利を下げたことが影響している。また、注目しなければならないのは、変動金利の割合も増えているということだ。多くの方は政権交代ですぐに景気は良くならず、金利も上がらないと考え、変動金利タイプを選択していると思われる。
また、金利の上昇リスクも考えて全期間固定にしたいが、総返済額を試算してしまうと、500万~1000万以上総返済額が増えてしまうというジレンマが変動金利の選択を加速していることも垣間見える。今後も、半数が変動金利、4分の1が全期間固定金利、4分の1が固定期間選択型金利で、かつ固定期間選択型金利は長めの当初固定が重視される状況が続いていくと思われます。