モラトリアム法と住宅ローン
- 詳細
- カテゴリ: 住宅ローン比較最新ニュース
- 作者: 住宅ローン比較
- 参照数: 2294
モラトリアム法と住宅ローン
2013/4/15
モラトリアム法という言葉を知っていたでしょうか?あまり、フォーカスされない制度でしたが、平成24年3月31日をもって法案の期限切れになったのです。ここでは、モラトリアム法と住宅ローンの関係について解説します。
モラトリアム法とは
モラトリアム法とは、正式名称はを「中小企業金融円滑化法」と言います。この法律は、中小企業や個人が金融機関から借り入れを行った際に、返済が苦しい場合に借入の条件変更などを柔軟に対応するように定めた法律です。
つまり、住宅ローンもモラトリアム法の適用になるのです。「住宅ローンの返済が苦しい場合に借りている銀行に相談すれば、前向きに返済計画の見直しをしてくれますよ。」という法律なのである。
といっても、強制力がある法律ではなく、努力義務として、銀行や消費者金融が柔軟な対応をするように定めたものです。各銀行や消費者金融も、専用の窓口を設けるなどして、今までは返済条件の柔軟対応につとめてきたのです。
モラトリアム法と住宅ローン
実際にモラトリアム法が施工される前までは、住宅ローンが返済不能になって、競売にかけられる件数が年間6万件ペースだったのだが、モラトリアム法が施工されてから、年間4.5万件に減ったのである。
もちろん、一度モラトリアム法の施工によって、金融機関も、消費者も、金融機関の柔軟対応が通常となってきているため、いきなり銀行が回収を強化するということはないにしろ、現状の競売件数は増加してしまうと思われる。
モラトリアム法のお世話にならないように、十分な返済計画を作ってから住宅ローンを借りることが重要だ。