住宅ローンの金利上昇予測
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- 作者: 住宅ローン比較
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住宅ローンの金利上昇予測
2013/5/6
住宅ローンの金利は、果たして上昇してしまうのでしょうか?2013年5月時点の情報から、今後の金利上昇を予測します。
住宅ローン金利の仕組みを知る
まずは、住宅ローンの金利がどうやって決められるか?を知らなければ、正確な予想はできません。そのためには、銀行のビジネスモデルから説明する必要があります。
銀行のビジネスモデル
低い金利でお金を借りてきて、高い金利でお金を貸すのが銀行のビジネスモデルです。
- 低い金利でお金を借りられれば利益が増える
- 高い金利でお金を貸すことができれば利益が増える
- しかし、多くのお金を貸さないと利益は増えない
- お金を貸しても返してもらえないこと(債務不履行:デフォルト)が減れば利益が増える
ということになるのです。そのため、銀行は低い金利で借りて、高い金利で、多くの人に貸すことを考えるのです。
住宅ローンの金利の仕組み
住宅ローンの金利は、平たく言えば、銀行が借りてくるお金の金利に連動するのです。銀行がお金を借りるのは、「銀行の銀行(bank of bank)」と呼ばれる日銀です。つまり、日銀が銀行に貸し出すお金の金利(政策金利)によって、銀行が一般の方へ貸し出す金利が決まってくるのです。
日銀は、経済が好景気の時は、市場に出回るお金の量を減らすため、政策金利を上げます。逆に、経済が不景気の時は、市場に出回るお金の量を増やすために、政策金利を下げるのです。政策金利が下がれば、銀行が企業へ融資しやすくなるため、経済活動が活発になるからです。
今、日銀は、不景気のため政策金利をゼロに近い金利に引き下げています。政策金利がゼロに近い金利になっているからこそ、住宅ローンの超低金利水準がここ数年続いているのです。
住宅ローンの金利予想
景気回復の実感が得られるまでは、このゼロ金利政策が続くと考えられています。さらに日銀は、インフレターゲットを起こすために、国債の買取をして市場にさらにお金を投下することを明言しています。この影響で、4月の長期固定金利の代表であるフラット35は、史上最低金利を更新しました。
つまり、ここ1年、2年はこのまま住宅ローンの金利は低い状態が続くと予測されます。しかし、アベノミクスが成功して、好景気の状態に突入すれば、必然的に住宅ローンの金利は上昇するはずです。今が住宅の購入タイミングであるのは間違えがありません。