日銀の貸出支援制度で住宅ローン金利低下?
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- 作者: 住宅ローン比較
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日銀の貸出支援制度で住宅ローン金利低下?
2013/6/4
日銀が景気向上策のひとつとして、民間金融機関の貸出増加を目的にしている「貸出増加を支援するための資金供給」制度を導入している。一部の銀行ではこの制度を利用して住宅ローン金利を引き下げる動きも見受けられる。
初回の貸付は、6月20日に行われる予定。6月は5月に比較して国債金利の上昇により、各銀行とも5年超えの固定金利が軒並み上昇した中で、当初固定3年金利などを引き下げる銀行がではじめている。
これはこの「貸出増加を支援するための資金供給」制度の金利が年率0.1%と低金利なのと、最長4年という期間設定がされているため、5年以上の住宅ローン金利を引き下げるわけにはいかず、4年未満の当初固定金利が引き下げられるというからくりになっている。
全体的には住宅ローン金利を引き下げることになった日銀の施策のなかでは、住宅ローン利用者に優しい制度と言えるだろう。
ただし、当初3年、4年の固定金利は、その後変動金利になるケースがほとんどで、固定金利である安心感はほとんどない。そもそも、3年で低金利期間が終わり割高な変動金利になるぐらいなら、はじめから諸費用も安く、金利の低いネット銀行の変動金利を利用した方が良いし、安心を狙うのであればフラット35などの全期間固定の方が良いからだ。日銀も期間限定の融資促進策をもう少し長い期間で設定してくれれば、住宅ローン利用者にメリットが多くなるのだが、そうもいかないだろう。