フラット35融資上限の撤廃へ
- 詳細
- カテゴリ: 住宅ローン比較最新ニュース
- 作者: 住宅ローン比較
- 参照数: 1868
フラット35融資上限の撤廃へ
2013/8/11
国土交通省は、10日住宅金融公庫が提供している長期固定金利タイプの住宅ローン「フラット35」の融資上限を引き上げる方針を固めた。
フラット35融資上限とは?
フラット35の融資上限とは、物件価格に対しての融資できる割合のこと。現状ではフラット35の融資上限は9割が設定されている。つまり、3000万円の物件を購入する場合、2700万円までの借り入れしかできずに、残りの300万円は頭金として工面する必要があるのだ。
しかし、この融資上限が10割に引き上げられれば、住宅ローン利用者が用意するのは諸費用だけで良い。そのため、利用者が増えると国土交通省は考えている。
なんのためにフラット35の融資上限を引き上げるの?
消費増税による需要減に対する対応である。すでに住宅ローン減税、現金給付など政府は十分すぎるほどの手厚い増税後の優遇制度を発表しているが、不動産業界との癒着が激しい自民党は、これでは足らないという不動産業界の意見に押されているように見える。
フラット35の融資上限引き上げのデメリット
頭金を用意できない人のフラット35の利用は、将来的な債務不履行を増加させてしまう。正直1割の頭金を用意できない人は、用意してから住宅の購入を検討した方が良い。利用者にとって、使いやすくなる制度のように思えるが、返済不能な型を増やしてしまうリスクがあるのだ。特に審査の緩いフラット35は、他の銀行住宅ローンの審査が通らなかった条件の悪い方が集まりやすいのだ。
自己資金なしでの気軽な住宅購入はおすすめできない。