変動金利での金利上昇は怖くありませんか?
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- カテゴリ: 教えて住宅ローンQ&A
- 作者: 住宅ローン比較
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変動金利での金利上昇は怖くありませんか?
Q.住宅ローンを検討しているのですが?目先の金利で変動金利に惹かれています。しかし、金利上昇が起こると、返済額がかなり増えて、元本を返せない状態に陥ることもあると聞きました。どうしたらいいでしょうか?
A.住宅ローンの変動金利は、考え方によってはリスクを減らして運用することが可能です。
変動金利は繰上返済を前提としています。
金利上昇に備えて将来の金利上昇と所得減少の両方に対応します。
また、金利が下がっている局面では貯蓄をする形で対応します。
よくいうつもり貯金、のような3%で借りた前提での繰り上げ返済(貯蓄)を実行します。
リスクの考え方が固定金利と変動金利では違います。
固定金利は安定した支払額にする事により金利上昇 リスクが無くなるという考え。
その代償として金利を多く払う分、いつまでも残債を多く残す事になります。
変動金利は低金利の内に元本を減らしてしまえば、リスク自体が小さくなるという考え。
支払い初期に金利上昇 リスクが高くなりますが、元本が減ってしまえば金利上昇リスクはほぼ無くなります。
例
3000万、35年で0.875%で借りて当初3年は金利上昇無しの場合
○3%差額を繰り上げた場合の内訳
【固定金利】 3.000%
月返済額116,000円(元本41,000円+利息75,000円)
固定3年後の残高2,850万円
【変動金利】 0.875%
月返済額182,000円(元本61,000円+利息22,000円)
+3%差額34,000円 年間408,000円の繰上返済
変動3年後の残高2,640万(当初固定3%での借り入れだったら元本は2,850万円の残)
月々の返済額は78,000円。この時点で変動が4%になっても 最初から3%で借りるより月々の返済額は低くなります。
変動は金利3%相当を繰上する事によって固定と同等レベルの負担をするだけで将来のリスクを軽くする返済方法 なのです。
特に景気がよくなる=金利が上昇する見込みがここ数年は期待できない状況では、有利な方法だと思います。