住宅ローン金利動向 2013年3月レポート
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- 作者: 住宅ローン比較
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住宅ローン金利動向 2013年3月レポート
住宅ローンの動向をまとめた毎月のレポートです。住宅ローンを検討している方は参考にしていただければ幸いです。
主要住宅ローンの2013年2月から2013年3月の金利変動
銀行 | プラン | 2月 | 3月 | 変動幅 |
---|---|---|---|---|
SBI新生銀行 住宅ローン | - | - | - | 変動なし |
住信SBIネット銀行 住宅ローン | 当初引下げ15年 | 1.930% | 1.910% | -0.020% |
固定35年 | 2.220% | 2.190% | -0.030% | |
ソニー銀行 住宅ローン | 変動セレクト固定5年 | 1.116% | 1.120% | 0.004% |
変動セレクト固定15年 | 2.193% | 2.172% | -0.021% | |
固定5年 | 1.016% | 1.020% | 0.004% | |
固定15年 | 2.093% | 2.072% | -0.021% | |
三菱UFJ銀行 住宅ローン | 固定21年~25年 | 2.340% | 2.390% | 0.050% |
東京スター銀行 住宅ローン | 変動金利 | 1.500% | 1.450% | -0.050% |
イオン銀行 住宅ローン | - | - | - | 変動なし |
三井住友銀行 住宅ローン | 固定10年超~15年以内 | 2.230% | 2.190% | -0.040% |
固定20年超~35年以内 | 2.620% | 2.550% | -0.070% | |
フラット35 | 固定15年~20年以内 | 1.650% | 1.640% | -0.010% |
固定21年~35年以内 | 2.010% | 1.990% | -0.020% | |
みずほ銀行 住宅ローン | - | - | - | 変動なし |
りそな銀行 住宅ローン | - | - | - | 変動なし |
- 今月は金利の大きな変動が少ない
- 長期固定金利が若干下がっている
住宅ローンの長期固定金利に連動すると言われている長期金利は、2013年2月28日の段階で0.655%。2003年6月下旬以来、約9年8カ月ぶりの低水準になった。これに連動して各銀行も長期固定金利の金利を若干下げた結果に。変動金利は、政策金利が動いていないため、各銀行とも動きがなかった。
主要住宅ローン最新トピック
楽天銀行フラット35で100%融資
楽天銀行フラット35で、フラット35の物件購入価格に対する融資率が2011年9月から100%から90%に下がってしまった10%を変動金利で補完するサービスが登場。これで頭金がなくてもフラット35を利用することができる。ただし、10%分の変動金利は2013年3月現在で1.97%と固定金利並みの高い金利のため注意が必要である。
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SBI新生銀行のコントロール返済が人気
昨年末から登場したSBI新生銀行の「コントロール返済」が人気。SBI新生銀行が満を持して投入した「コントロール返済」が好調のようだ。当サイトでも人気の記事になっている。「コントロール返済」は繰り上げ返済で短縮した期間分はいつでも返済額を圧縮できるサービスである。ボーナス返済なしでの繰り上げ返済が一般化している今では、繰り上げ返済での期間短縮はある意味王道の返済方法。それを実行すれば、急な収入減や支出像に見舞われた時に一旦返済を休めるのだ。先の見えにくい現代社会にあった住宅ローンの新しいサービスだろう。
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カードローン付き住宅ローンを三井住友銀行が展開
住宅ローン利用者に、銀行系カードローン最低水準になるという年3.0%から年8.0%のカードローンをパッケージ化した商品である。カードローンの利用ニーズがある顧客層に、住宅ローンの審査が通る体力があるのか疑問も残るが、どちらかというと、カードローンを利用したことない方に、住宅ローンと同時に安く借り入れの枠を用意してあげますよ。というサービスと認識した方がいいだろう。しかし、住宅ローンと比べてしまうと、金利は数倍になってしまうし、教育費や出産などであれば、目的に限定したローンの方が低金利である。今後需要が本当にあるのか、見極めが必要だ。
三井住友銀行の住宅ローンはこちら
住宅ローン政策関連トピック
ゆうちょ銀行の営業開始はいつ?
ゆうちょ銀行が住宅ローンをサービスインすることが決まっている。早ければ春からの運用を目指すと発表されているが、麻生太郎金融担当相は「郵便局に融資審査能力なんかないから無理ですよ」と述べ、認可は難しいとの考えを示している。一旦は、民間金融機関も恐れる存在として取りあげられているが、このままだと計画の見直しをしなければ、認可されないのではないだろうか。ちなみに、編集者も麻生大臣と同じ意見であり、審査ノウハウがないなかで、銀行にとっての収益性の低くなった住宅ローンを低金利で投入して戦うことは近い将来の債権回収不能で逆ざやに陥ることが目に見えているのではないかと考えている。これは、全株式を国が保有しているゆうちょ銀行では、国民の損失なのだ。一般の企業なら、やってみればで済むのだが、ゆうちょ銀行の場合はそうはいかない。政府には慎重なジャッジを求めたい。
住宅ローン減税の現金給付は夏頃
当サイトでも、消費増税前と消費増税後では、どのタイミングで住宅購入をした方がお得なのか、細かくシミュレーションしてみたが、やはり、現時点では「住宅ローン減税の拡充」も、3500万円以上の借入の規模感があって、さらに所得も500万以上でないと不十分、消費税前の購入がお得という結果になった。現金給付の方針が決まれば、後者の条件はなくなる。政府の発表では夏頃に、使い切れなかった減税分の現金給付について結論を出すとしているが、現金給付を待っていては消費税購入前の住宅購入もままならなくなる。おすすめは、気にせずにお買い得な物件をじっくり探すことである。需給調整されていれば、消費税前も後も、大きく負担は変わらない。
直近の住宅価格相場
物件の種類 | エリア | 2012年12月 | 2013年1月 | 増減 | 増減率 |
---|---|---|---|---|---|
マンション | 首都圏 | 2498 | 2641 | 143 | 5.72% |
京阪神 | 1651 | 1698 | 47 | 2.85% | |
戸建て | 首都圏 | 3,300 | 3130 | -170 | -5.15% |
京阪神 | 1918 | 1905 | -13 | -0.68% |
発表されている最新の住宅価格を見てみると
消費増税の駆け込み需要を狙ったのか、マンションが首都圏で5.72%、京阪神で2.85%の増加。逆に戸建ては、首都圏で-5.15%、京阪神で-0.68%の価格ダウンを示している。5%は、約150万前後の金額になるため、消費増税の前がいい、後がいいという議論などどうでもよくなる金額である。物件価格がこの変動幅で動くのであれば、物件価格の需要の見極めの方が住宅購入者にとってはメリットが大きくなるポイントになっている。
昨年も2月を過ぎると、物件相場が徐々に低減していった。買い時は?
2月は住宅ローンのピークが来る繁忙期。ここを過ぎると、物件相場は低減していく。消費税増税の駆け込み需要も一旦ん沈静化するため、買い時は4月前後なのではないだろうか?
参考:住宅価格相場の推移