一般論で住宅は今が買い時だと思う理由
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- カテゴリ: 住宅ローンアンケート調査結果
- 作者: 住宅ローン比較
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一般論で住宅は今が買い時だと思う理由、"消費税が増税される可能性"5割弱
ハイアス・アンド・カンパニーは19日、「住宅購入に関するアンケート調査2012」の結果を発表した。同調査は、6月1日~11日の期間にインターネット上で行われ、10代~60代以上の男女1,836名から有効回答を得た。
まず、"一般的に"住宅(マイホーム)の買い時だと思うかと尋ねたところ、「買い時だと思う」は45.8%となり、2011年6月の39.0%から6.8ポイント増加した。
その理由については
「住宅ローンの金利が下がってきているから」が最も多く53.9%
「今後、消費税増税となる可能性があるから」が48.5%
「物件価格(不動産価格)が下がってきているように思うから」が47.5%
と続いた。
消費税率引き上げ審議が続く中、「消費税増税の可能性」がポイントを伸ばしており、増税前の今が買い時と考える人が増えていると推察される。
一方、今が"一般的に"マイホームの買い時だと思わない理由では、昨年より10ポイント以上減少したものの、
「震災以降の世の中の漠然とした不安感」が54.7%
「今後、消費増税となる可能性があるから」が35.2%
「住宅会社、不動産会社の経営状態に不安があるから」が18.2%
となった。
「消費税増税は買い時感を煽る一方、買い時感を抑える理由としてもトップ3にあげられており、これまで以上に生活が苦しくなれば、住宅ローンを組むことができなくなってしまう、と考えている人も多い」と同社は分析している。
マイホーム未購入者を対象に、現在、住宅が"自分にとって"買い時だと思うかと質問すると、71.0%が「買い時だと思わない」と回答し、昨年の76.3%から若干回復した。
しかし、2010年5月の調査時は60.0%だったことから、マイホームの買い時感はまだまだ回復しきれていないと考えられる。
"自分にとって"買い時だと思わない理由については、
「不況のため今後の生活に不安があるから」で26.5%
「十分な自己資金(頭金)がまだ貯まっていないから」が20.1%
「震災以降、住宅ローンを組むことに対する不安感を覚えたから」が19.8%
現在が"あなたにとって"住宅(マイホーム)の買い時だと思わない理由は何ですか?(ハイアス・アンド・カンパニー調べ)
同じくマイホーム未購入者を対象に、将来的にはマイホームを購入したいと思うか聞いたところ、「購入したい」が52.8%と、購入したいと思う人の割合は昨年の70.3%より2割近く減少する結果となった。
これから住宅を購入する場合、重視する性能については、昨年同様、上位2位に「耐震・免震」(4,475ポイント)、「防火・耐火」(1,332ポイント)が入り、特に「耐震・免震」を重視する人が圧倒的に多いことが分かった。
・テーマ:住宅購入に関するアンケート調査2012
・有効回答:1,836件
・調査期間:2012年6月1日~11日
・対象者:10代~60代以上の男女1,836名
・キーワード:住宅購入,マンション
出典:ハイアス・アンド・カンパニー
・「買い時だと思う」は45.8%となり、2011年6月の39.0%から6.8ポイント増加
アンケートの結果どおりに、住宅ローン金利の引き下げ競争がメディアで連日取り上げられていることからも住宅の買い時感は強まっている。ただしその一方、社会情勢の不安定さから足踏みしてしまう傾向もいまだ根強い。住宅の買い時に対してネガティブな理由も、不況、自己資金、震災という理由が上位3つを占めている。全体の流れとしては残念ながら金利引き下げ傾向は下げ止まり、その上で増税という住宅ローン購入費用が上がる可能性も大きく、筆者の視点では本当に買いどきと思われる。残りの変動要素は物件価格の下落がどう進むか。今後も注視していきたい。