1年前と現在の住宅ローン金利タイプ比較
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- カテゴリ: 住宅ローンアンケート調査結果
- 作者: 住宅ローン比較
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1年前と現在の住宅ローン金利タイプ比較
住宅ローンを利用する方は、1年前と現在では選んだ金利タイプはどう変わっているのでしょうか?住宅ローン選びの参考にしましょう。
2012年7月と2013年6月の金利タイプ別シェア
2012年7月:013年6月(%)
- 変動金利タイプ 53.2% → 44.6% -8.6%
- 固定金利タイプ 23.2% → 19.9% -3.3%
- 固定期間選択型 23.6% → 35.5% +11.9%
(内訳)
- 当初2年固定金利タイプ 1.1% → 1.6% +0.5%
- 当初3年固定金利タイプ 3.9% → 8.0% +4.1%
- 当初5年固定金利タイプ 5.0% → 4.4% -0.6%
- 当初10年固定金利タイプ 10.4% → 16.3% +5.9%
- 当初10年超固定金利タイプ 2.1% → 2.8% +0.7%
出展:住宅金融支援機構 2013年5月・6月 民間住宅ローン利用者の実態調査
調査対象:民間住宅ローン利用予定者 5月227件、6月251件
調査時期:2013年6月15日~19日
全体としては、アベノミクスや株価の上昇なので、金利上昇リスクがしきりにテレビなどのメディアで取り上げられたことにより、変動金利を選び人が微減していることがあげられる。ただし、その人たちが全期間固定タイプに移ったのかというと、そうではなく、全期間固定タイプも減っているのである。
実際は、返済額などのシミュレーションをしてしまうと、金利上昇のリスクは怖いものの、負担が数百万レベルであがってしまう金利の高い全期間固定金利にする勇気もなく、間をとって当初10年固定金利タイプなどを選んでしまっているということと推測される。
実際には大きな間違えであり、当初10年固定金利タイプは、全期間タイプと変動金利タイプの中間に位置していない。固定金利になっている期間ははじめの10年だけであり、その後11年後からははじめに変動金利を選んだ方よりも高い金利に設定されることになる。しかも、金利上昇リスクというのは時間が経てば経つほど大きいものなのである。金利上昇リスクの少ない当初数年間だけ固定金利というのは、今一意味がなく、それ以降が変動金利よりも高い金利で設定されるのであれば、おすすめできない金利タイプなのである。
もちろん、当初期間終了前に借り換えをするというのを繰り返すのであれば、固定金利で低金利な状況が続くが、その度に諸費用がかかり、手間が掛かり、審査があるのである。
金利タイプの内容を理解した上で、選ばないと将来の負担額が増大してしまう結果になるため注意が必要である。