物件を決める段階でも資産性を考える
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの基礎知識
- カテゴリ: 住宅ローン申込までの流れ
- 作者: 住宅ローン比較
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物件を決める段階でも資産性を考える
まず、自分の手取り年収から、どのくらいの金額なら住宅ローンで借りられるのか?「購入予算」を決定したら、物件探しのフェーズになります。しかし、この物件探しも「どんな物件を選んでも良い」というものではないので注意が必要です。
住宅ローン審査では物件の担保価値が重視される
物件を選ぶ際に何を重視するのか?は人によって異なります。
- 立地を重視する
- デザインを重視する
- 建築家のネームバリューを重視する
- ゼネコンのネームバリューを重視する
- 周辺環境を重視する
- 子育て環境を重視する
- 設備・機能性を重視する
- セキュリティを重視する
- 価格を重視する
- ・・・
何が正解というものはありませんし、一生に一度の大きな買い物ですので、自分や家族の意向を重視するのは当然なのです。
しかし、こと住宅ローン審査のことを考えると「どの基準で選んでも良い」というわけではないのです。
なぜなら、住宅ローン審査では「担保物件の資産価値」が重要になるからです。
担保物件の資産価値がなぜ重要になるの?
住宅ローンというのは、購入する物件を担保にすることで低金利で融資ができるローン商品です。
返済が滞ってしまった場合、銀行(保証会社・債権回収会社)は担保である物件を売却することで、融資したお金の回収をします。
ここで重要になるのは
物件がいくらで売れるのか?
です。
つまり、住宅ローン審査で通りやすい物件というのは
今後も、価値が落ちにくい(高く売れるまま)であると想定される物件
なのです。
例えば
有名な建築家が監修した新築マンションは、好きな人にとっては「相場の1.5倍でも買いたい。」と思うかもしれませんが、万人がそう思うわけではありません。
いざ、10年後に売却しようとしたら、その建築家の知名度は落ちていて「なかなか買い手がつかない」ということも起こりうるのです。
これでは、銀行は審査にシビアにならざるを得ないのです。
一方、
- 駅近
- 首都圏までの交通の便が良い
- 3階角部屋
- 近くに公園あり
- セキュリティ万全
- 南向き
という条件の物件であれば、10年後でも、それほど資産価値は落ちていない可能性が高いのです。
「日当たり」や「交通の便」という点は、普遍的に誰もが欲しがるニーズだからです。
銀行としては、資産価値の落ちにくい物件の方が住宅ローン審査に通しやすいのです。
だとすると、物件選びの際には
- 自分の重視する基準
も考慮しながらも
- 将来にわたって価値が落ちにくい物件を選ぶ
ということも、頭に入れて検討する方が住宅ローン審査には通りやすくなります。もっと言えば、資産価値が落ちなければ、数年後に売却しても、十分にローン残債を上回り、住み替えができるかもしれません。
物件選びの段階から「資産性」を重視必要があるのです。
担保価値が落ちにくい物件の条件とは?
- 南向き
- 角部屋
- 日当たりのよさ
- 風通しのよさ
- 首都圏までの交通の便が良い
- 駅チカ
- セキュリティ対策
- 耐震性に優れている
- 周辺環境が栄えている
- 設備が高機能
などがあります。
その中でも、最も重要なものは「立地」です。「立地の良い物件」であれば、値崩れする可能性は低いのです。
資産価値が落ちにくい物件を選ぶことも重要です。