つなぎ融資の利息はどのくらい?つなぎ融資利息計算
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの基礎知識
- カテゴリ: 住宅ローンの種類やサービス
- 作者: 住宅ローン比較
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つなぎ融資の利息はどのくらい?つなぎ融資利息計算
通常、分譲マンションや建売住宅の場合は住宅ローンを組むのにつなぎ融資は必要ありません。購入時にローンの借入金で支払いが可能だからです。しかし、住宅ローンを利用する方の中で、土地の購入、注文住宅を建てるという場合には、建築を依頼する不動産業者に着工金、中間金、という「手付金」のようなものが発生します。ローンは竣工後じゃなければ実行されないため、ここにお金の時差が発生してしまうのです。
つなぎ融資の概要
つなぎ融資が必要になるケース
- 「土地の取得費用」の支払い
- 戸建ての注文住宅などで「着工金」や「中間金」「竣工後引き渡し代金」が必要な場合
- 分譲マンションや建売住宅でも引き渡しにローン実行が間に合わない場合
- 中古住宅購入時に売主が次の住居購入費に充てる場合
つなぎ融資の支払い
「土地の取得費用」「着工金」「中間金」「竣工後引き渡し代金」など最大3~4回に分けて支払いが可能になります。また、つなぎ融資全体の融資可能期間では決済日から最長6か月間~1年というのが一般的です。
つなぎ融資の支払いフロー
- 申込み
- 1回目支払い「土地の取得費用」
- 2回目支払い「着工金」
- 3回目支払い「中間金」
- 住宅ローン融資=つなぎ融資分の清算
つなぎ融資の金利
優遇なしの変動金利基準金利が適用されることが多いようです。
例えば、変動金利の基準金利 2.5% 優遇 -1.7% 適用金利 0,8% の銀行の場合、つなぎ融資の金利は変動金利の基準金利 2.5%前後に設定されています。
つなぎ融資の融資事務手数料
住宅ローンの事務手数料の半額が設定されているケースが多いです。
- 楽天銀行の場合 105,000円
- イオン銀行の場合 6か月以内:借入金額の1.05%、6か月超~1年以内:借入金額の2.10%
つなぎ融資の利息計算のモデルケース
新築の土地付き注文住宅3000万円を購入した場合
- 1回目支払い「土地の取得費用」 1000万円
- 2回目支払い「着工金」 500万円 2か月後
- 3回目支払い「中間金」 500万円 4カ月後
- 4回目支払い「竣工金」 1000万円 6か月後
この場合、まず土地を取得して、2か月後に着工金を支払い、さらに2か月後に中間金を支払い、さらに2か月後に竣工して残額を支払う形になります。
1回目の支払い 「土地の取得費用」 1000万円 融資期間 180日 金利3.0%
事務手数料:105,000円(初回実行時のみ。※銀行によって異なる)
利息:1000万円 × 3.0% × 180日 / 365日 = 147,945円
2回目の支払い「着工金」 500万円 融資期間 120日 金利3.0%
利息:500万円 × 3.0% × 120日 / 365日 = 49,315円
3回目の支払い「中間金」 500万円 融資期間 60日 金利3.0%
利息:500万円 × 3.0% × 60日 / 365日 = 24,657円
4回目の支払い「竣工金」 1000万円
住宅ローンの残りの融資が実行されるため、つなぎ融資の費用負担はなく、つなぎ融資分も清算されます。
つぬぎ融資の費用負担合計は、事務手数料と利息を合計すると326,918円になります。
つなぎ融資が必要ない同額の建売住宅を購入した場合と比較すると326,918円費用負担が増えるということになります。
自分で建てる注文住宅などは、デザインや間取りが自由にできる「夢(ロマン)」「メリット」「楽しみ」がありますが、その分つなぎ融資が必要になり、数十万円の負担増があるということを把握しておきましょう。
つなぎ融資の金利は、大本の住宅ローン金利に連動することが多いため、つなぎ融資の金利で住宅ローンを選ぶのはナンセンスです。あくまでも、一番お得な住宅ローンを選んで、そのオプションとして同じ銀行の「つなぎ融資」を利用するというのが一番良い方法と言えます。ただし、「つなぎ融資」を用意していない銀行もあるので注意が必要です。
基本的には「つなぎ融資」を利用する際は、その銀行の「住宅ローン」に申込むことが前提ですが、「つなぎ融資」のみを扱っている金融機関もあります。まずは申込先の銀行に相談してみるのが先決でしょう。