元金がなかなか減らない
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- カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- 作者: 住宅ローン比較
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住宅ローンの元金は、最初はなかなか減らない
住宅ローンを返し始めたばかりのころは、なかなか元金が減っていきません。不安に思う方も多いでしょうが、その理由は、「利息を先取り」する形の住宅ローンのしくみにあるということを把握しておきましょう。
すべてのローンは、利息から返済される
住宅ローンに限らず、すべてのローンは利息を先取りするしくみになっています。これについて、以下に借入金額3,000万円、金利3%、元利均等返済の住宅ローンを利用した場合を例に挙げて説明します。なお、ここでは、説明を簡単にするために、住宅ローンを年に1回まとめて返済すると考えます。
住宅ローン返済1年目は、3,000万円×金利3%=90万円の利息を払うことになります。
仮に年間の返済額を120万円とすると、そのうち、利息の90万円が最初に差し引かれ、残りの30万円だけが元金の返済に回ります。
この時点でのローン残高は2,970万円となります。
住宅ローン返済2年日は、この2,970万円に対して金利が3%かかります。
その結果、2年目に支払う利息は89万1,000円になります。返済額120万円のうち利息を引いた、30万9,000円が元金の返済に回ります。
このように、支払う利息は元金(=残債)に応じて決まるため、残債の多い最初のうちは、なかなか元金が減らないのです。元金を早く減らすには、金利が低いローンを見つけることが効果的です。金利が低ければ、支払利息が少なくなるため、その分元金を早く減らすことができます。
金利を見直すことができないなら、毎月の返済額を増やしてみましょう。たとえわずかでも毎月の返済額を増やすことができたら、その分はすべて元金の返済に回るため、効果的に元金を減らしていくことができます。