共働き/DINKSの住宅ローン
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- カテゴリ: ライフプラン
- 作者: 住宅ローン比較
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共働き家庭/DINKSの住宅ローン
共働き家庭の資金計画は、妻が定年まで仕事を続けるつもりがあるかどうかによって変わります。将来的な予定が見えないなら、妻の収入に頼りすぎない計画が重要なポイントです。
共働きは短期で完済する計画が吉
共働き家庭は、収入源が2つあるので比較的収入も多め。多少の返済額の変動にも対応が可能なので、変動金利や短期の国定金利期間選択型の住宅ローンを借りやすい家庭といえるでしょう。幅広い選択肢の中から住宅ローンの金利プランを選べるのは、共働き家庭のメリットといえるでしょう。その気になれば、繰り上げ返済もしやすいはずです。特に冒頭に書いたように妻の収入を見込まない返済計画を立てて、実際に妻の収入が入ってきた際には繰上返済をするという方法も取れるため、繰り上げ返済が無料で、インターネットや電話で簡単に手続きできる住宅ローンを選択しましょう。※実際に共働きの家庭で、繰上返済手数料無料の住宅ローンを利用するケースが多いです。
夫の収入だけでは住宅ローンの審査基準に満たない場合、妻の収入も合算して審査できるのも、共働きならではの利点です。将来的に、妻が仕事を続けるつもりなら、夫婦それぞれが住宅ローンを借りるのもよい方法です。夫婦それぞれが住宅ローン控除を受けることができます。
将来のライフスタイルや金利動向の変化を見越して、2人が金利や返済期間が異なるタイプの住宅ローンを利用すれば、夫婦でリスクを分散できるでしょう。例えば、4000万の物件を購入する際に2500万は夫名義の変動金利で、1500万は妻名義の長期固定金利で借りて、今後の金利上昇のリスクを分際することが可能です。
夫婦がそれぞれの名義で住宅ローンを借りた場合、住宅は共有名義とし、資金の負担割合に応じて持ち分を登記しなければなりません。これは、それぞれの貯蓄から、頭金を負担した場合も同様です。もし、妻もお金を出しているのに、夫だけの名義にしていると、妻から夫への贈与とみなされてしまうので注意しましょう。
妻の収入はあくまでもサブ的な収入として見なければいけない
現在、共働きをしていても、出産や子育てにより妻が仕事を続けられなくなる可能性があるのなら、妻の収入に頼りすぎないローン設計をしなければなりません。
妻の退職をきっかけに、妻名義の住宅ローンを夫の名義に変更するためには、登記の持ち分変更や住宅ローンの借り換えなど、手間もお金もかかります。そこで、2人で住宅ローンを借りる場合に、妻の住宅ローンを少なめに設定したり、期間を短めにしたりしておき、優先的に繰り上げ返済していく方法が重要になってきます、。もしも途中で仕事を辞めても、後に残る負担を軽くできますし、うまくすれば退職金で完済できるかもしれません。仮に、出産後も仕事を続けることができた場合には、住宅ローン返済が終わった後の妻の収入を教育費に回すことができるので無駄ないマネープランが組めます。逆に近い将来、仕事を辞める可能性が高いなら、頭金だけを妻が負担し、ローンは夫だけが借りるとよいでしょう。
ぜひ、気をつけておいて欲しいポイントがあります。2人だけの生活を謳歌しているDINKSの家庭は、レジャーや外食に生活費が膨らみがちです。住宅購入に関しても、2人の収入を前提に、大型の住宅ローンを借りてしまう方が多いです。
順調に返済できていれば問題ありませんが、30代後半になってから急に子どもが欲しくなるケースなどでは、家庭の支出のあり方も大きく変わってしまいます。出産を機に妻が仕事を辞めることになると、その後のマネープランが大きく変わるかもしれないので注意が必要です。 しかも、遅く子どもを授かった場合、定年後に教育費が残ることも考えられます。私立の学校を志望するのであればさらに負担が重くなることになるでしょう。
住宅購入の前に、夫婦でライフプランについてよく話し合うとともに、高額の物件を買うなら、頭金をしっかりと準備しましょう。一人暮らしの方ほどとは言わないものの、余裕を持った住宅ローンの活用が重要です。