住宅ローンの審査は、不動産屋の付き合いぐらいで緩くならない
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- カテゴリ: 住宅ローン審査
- 作者: 住宅ローン比較
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住宅ローンの審査は、不動産屋の付き合いぐらいで緩くならない
不動産屋さんの営業マンが、良く言うセリフに
「うちの付き合いのある銀行であれば審査も通りやすくなります。」
といって、自分の会社が提携している銀行の住宅ローンを利用することを進めてくる方がいます。これには注意をした方が良いでしょう。
そもそも、「付き合いある銀行」というわけではない。
銀行は、住宅ローンの取り扱い件数を増やすために、ほとんどの不動産会社に案件紹介をお願いしています。見返りに1件の成約・申込あで金利の数%のフィー(手数料)を支払うのです。
ここで考えていただきたいのは
ほとんどの不動産会社に同じように申し込みを増やすための案件紹介を依頼しているのに
「特定のA不動産」からの紹介だけ、審査が通りやすいなんてことがありえると思いますか?
特定の不動産会社に便宜を図るなんてことは起きえないですし、それをするメリットも銀行にはないのです。
そもそも、銀行の審査というのは、銀行の営業担当ですら、関与できない最高機密情報なのです。
銀行にとっては、審査方法=重要なノウハウなのです。
銀行の社員ですらタッチできない審査に一営業マンが口をはさめるわけがありません。
住宅ローン審査は銀行の経営を左右する重要なもの
住宅ローンの審査基準のわずかな違いでも、債務不履行=貸し倒れ(デフォルト)の比率が変わってきます。
債務不履行が増えれば、銀行は貸したお金が返ってこないことになります。
貸し倒れをするということは、銀行が融資した何千万というお金がそのまま損失になってしまうということなのです。
だからこそ、必死に審査ノウハウを研究して、少しでも貸し倒れが発生する割合を防ごうと経営努力をしているのです。
そんなところに、案件紹介をしてくれるだけの不動産会社が関与できるわけがないのです。
不動産会社からの住宅ローン紹介のすべてが悪いわけではなく、市場に出回っている住宅ローン金利よりも低いこともないことはないのですが、まずは、不動産会社からの住宅ローンも選択肢に残したまま、自分でネット銀行や他の銀行の住宅ローン金利とも比較してみることが必要なのです。
まとめ
不動産会社の紹介だからといって、住宅ローン審査が甘くなる、緩くなることはない
不動産会社の営業トークに惑わされる必要はありません。
今だに住宅ローンを利用する方の4割の人が不動産会社の営業から勧められたまま比較検討せずに住宅ローンを決めています。
不動産会社から勧められた住宅ローンを無視する必要はありませんが、ネット銀行など他の銀行の住宅ローンプランとも比較してみなければ、本当に自分に有利な住宅ローンは見つけられないのです。
住宅購入は人生で一度の大きな買い物なので、慎重に検討することをお勧めします。