返済期間が5年短くなると総返済額は80万円安くなる?
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- 作者: 住宅ローン比較
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返済期間が5年短くなると総返済額は80万円安くなる?
住宅ローンの金利が変われば総返済額が大きく変わってくるのは当然ですが、実は返済期間が変わっただけでも、総返済額が大きく変わってきます。今回は住宅ローンの返済期間と返済額の関係を解説します。
返済期間別の返済額の比較
- 借入額:3000万円
- 金利:1.0%
- 金利が一定と仮定した場合
返済期間 | 金利 | 借入額 | 返済額 | 利息 | 差 | 毎月の返済額 | 差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
35年 | 1.00% | 30,000,000円 | 35,567,795円 | 5,567,795円 | - | 84,686円 | - |
30年 | 1.00% | 30,000,000円 | 34,736,892円 | 4,736,892円 | -830,903円 | 96,492円 | 11,806円 |
25年 | 1.00% | 30,000,000円 | 33,918,372円 | 3,918,372円 | -818,520円 | 113,062円 | 16,570円 |
20年 | 1.00% | 30,000,000円 | 33,112,271円 | 3,112,271円 | -806,101円 | 137,968円 | 24,906円 |
15年 | 1.00% | 30,000,000円 | 32,318,615円 | 2,318,615円 | -793,656円 | 179,548円 | 41,580円 |
となります。
結果から見ると
返済期間が5年短くなると総返済額は80万円安くなる?
という結果になっています。
当たり前と言えば当たり前ですが、
返済期間が短くなれば、それだけ利息が発生する期間が短くなります。利息が発生する期間が短い(早く完済を迎える)のですから、総返済額は安くなるのです。
それが上記の条件設定だと「5年で80万円節約できる」ということになります。
返済期間を短くする注意点
その分毎月の返済額が上昇する
同じお金を借りておいて(前述した例では3000万円)、返済期間を短くするのであれば、単純に考えても毎月の返済額は増えてしまいます。
- 35年 → 30年 毎月の返済額が増える金額は11,806円程度ですが
- 35年 → 15年 毎月の返済額が増える金額は94,862円にもなります。2倍以上です。
返済期間を短く設定すればするほど、利息負担が小さくなるため、総返済額は安くなりますが、その分毎月の返済額が増えてしまうことに注意が必要です。
一旦毎月の返済額を高く設定してしまうと後で変更できないリスクもあります。
この場合には、まずは35年返済で住宅ローンを組んでおいて、繰り上げ返済を繰り返すことで、返済期間を短縮するという方法がおすすめです。
この方法であれば、返済がきつくなったタイミングでは繰り上げ返済を停止すれば良いだけです。