負担の大きいローン保証料
- 詳細
- 親カテゴリ: 住宅ローンの基礎知識
- カテゴリ: 住宅ローンの種類やサービス
- 作者: 住宅ローン比較
- 参照数: 69602
負担の大きいローン保証料
諸費用のなかでもっとも負担の大きいローン保証料。ローンを返済できなくなったときに備えて、ローン保証会社に支払うお金がローン保証料です。マイホーム購入時にかかる諸費用の中でも特に大きな割合を占めます。
ローン保証料は、連帯保証人を立てずに住宅ローンの申し込みをするときに、ローン保証会社に支払う費用です。ローン保証料の支払い方法には、大きく分けて一括前払い型と利息組み込み型の2つがあります。
一括前払い型は、ローン契約時に保証料をまとめて支払う方法です。
保証料は金利の0.2%。ただし、100万円以上の費用負担に
利息組み込み型は、ローン保証料をローンの金利に組み込んで支払う方法で、返済期間中、0.2%程度を金利に上乗せして払います。利息組み込み型は、一時金がかからないのがいいところですが、一括前払い型に比べて総返済額が多くなってしまうのが難点です。結果として、「金利の低い住宅ローンを選んだのに、保証料が利息組み込み型で0.2%ということは、保証料が無料のところの方が実質の金利は低くなっていた。」ということも少なくありません。
借入額3000万円で35年間金利1%で借り入れをした場合
- 保証料無料の住宅ローンの場合 総返済額 35,567,998円
- 保証料金利に0.2%の住宅ローンの場合 総返済額 36,754,487円
保証料のありなしで120万円も返済額が変わってくるのです。
ネット銀行の住宅ローンは保証料が無料の場合が多い。
ローン保証料の金額は、金融機関がどこの保証会社を利用しているかや、融資額、返済年数、返済方式などによって変わります。また、一部には保証料無料のローンもあります。ネット銀行の場合は、保証料が無料の場合が多いため、人気があります。
保証料を払ったからといって、返済不能時に返済が免除されるわけではない。
万が一、ローンの返済ができなくなったときには、ローン契約者に代わって、保証会社が残債を支払ってくれます。しかし、返済が免除されるわけではありません。ローン保証会社は残債を一括返済した後、ローン契約者のもとに資金を回収しにきます。
ここでお金が用意できなければ、住宅を競売や任意売却など処分して、返済を求められます。つまり、ローン保証料は、ローン契約者のためというよりは、金融機関が資金回収のリスクを負わないために支払っているもの。その保証料をローン契約者が負担しているというわけです。