住宅ローン比較検討の注意点
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの基礎知識
- カテゴリ: はじめての住宅ローン
- 作者: 住宅ローン比較
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住宅ローン比較検討の注意点
住宅ローン選びでよくありがちな失敗をまとめてみました。下記のチェックポイントを理解したうえでさらに住宅ローンの知識を増やして失敗しない住宅ローン選びを実現しましょう。
1.「家賃と同額で返済可能」は、疑ってみる
よくあるチラシや情報サイトでは、家賃と同額の返済負担で住宅購入が可能!!という売り込みに心が惹かれたことはないでしょうか?
不動産会社が算定したシミュレーションには、毎月返済額以外にボーナスつきの返済が3倍の金額が設定されていたため、毎月10万円の賃貸の家賃と同等の毎月10万4000円で物件が手に入ります。といわれていたが、実際は、ボーナス月に33万円の返済が必要となり、年間返済額を割り戻すと14万円1000が必要になり、実際返済が厳しい状況になった。というのはよくある話です。
特に不動産会社は、物件を購入させるところまでが仕事ですので、はじめの住宅ローンシミュレーションは細かい設定をせずに営業行為のための計算をすることが多々あります。要注意です。
また、初期費用も200万ぐらいは必要になるため、安易に簡易なシミュレーションで毎月返済額が賃貸の今の家賃と変わらないから購入を検討しよう。と思わないことです。
2.「今」は返せても、「35年間」返せるのか?考えよう
住宅ローンは、どうしても、審査が通るか、毎月返済矧ま家賃並みで組めるか、など「今」に目がいきがち。しかし、本当に大切なのは、今返済できるか、ではなく、これから35年間、返済し続けられるか、ということです。給料もまだまだ上がるし、気力も体力もある時期です。しかし、これから40代、50代となっても、今の収入を維持できるでしょうか?体力や気力は続くでしょうか?そして、家族は今と同じ状況でしょうか?
住宅ローンを組むときには、遠い将来まで見据えて、返済期間や借入額を決める必要があるのです。
3.変動型ローンの金利の低さだけに注目するな!!
住宅ローンの返済額の高低を決めるのは、適用金利がいくらかということが大きな決定要因であることは間違えありません。
たとえば、1000万円を30年返済で借り入れする際、金利1%なら総返済額1158万円となります。ところが、5%だと1933万円と、利息額が6倍にも上がるのがわかります。現在、金利の安さが際立つ変動金利は、ついつい利用したくなるのが当然です。しかし、今は史上最低金利の時代。変動型は5年ごとに金利が見直しになるため、10年後、2C年後にも、今の金利を保っているとほ限りません。子どもの教育費がかかる20年後に金利が3倍、5倍になっていたら、返済額もそれにあわせてアップし、結局返済できずに物件を手放すことになるケースももちろんあります。
変動金利のリスクを踏まえたうえで、返済計画を立てましょう。
4.契約は手続きに振り回されずに内容を何度も確認!
住宅購入は多くの人が初めての経験。しかも、何千万円という今までに扱ったことのない高額な全額が動きます。それだけに、物件見学、申込み、ローン審査など、大きなイベントがあるたびに緊張の連続となってしまいます。そのピークともいえるのが、「不動産売買契約」。大体、このタイミングで「重要事項説明」「ローン申込み」など大事なイベントを合わせてやってしまうので、訳が分からないまま過ぎてしまうことが多いもの。しかし、ここでしっかり確認をしないと、物件を購入してから、欠陥住宅だったり、契約不備だったり、あるべき保証がされていなかったり、といったことが起こります。
購入直前こそ、しっかり目を凝らして、本当に買っていいかを最終チェックしましょう。
5.頭金が0はできても、諸費用は200万ぐらいかかります!
貯金が1円もなくても、頭金ゼロで買えばいいから大丈夫、という人がよくいますが、その考えは間違い。確かに頭金ゼロでも、物件価格分の住宅ローンを借り入れて支払うことは可能。しかし、3980万円のローンを組む際、保証会社に払う保証料をはじめ、抵当権設定などの費用、印紙税、保証会社事務手数料などで総額約100万円近い諸経費がかかります。
それ以外にも、万-のときローンを相殺する団体信用生命保険や火災保険料・地震保険料なども必要。さらに、引越し代、カーテンや電灯などの備品、インテリア代などもゼロではすみません。そうした費用を考えると、頭金がゼロであっても貯金は必要。最低でも200万円程度は手持ち金がないと、住宅購入はできません。
フラット35の融資率も100%ではなくなったので、頭金0での借り入れをする方も減ってきています。