3年後に2%、5年後に3%の金利上昇なら当初10年固定金利
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- 作者: 住宅ローン比較
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3年後に2%、5年後に3%の金利上昇なら当初10年固定金利
変動金利と当初10年固定金利は、金利が何%上昇するとしたら変動金利よりも、当初10年固定金利の方がお得になるのでしょうか?予想がしやすくなるように損益分岐点を探りましょう。
変動金利と当初10年固定金利の返済額比較
- 借入額 3000万円
- 借入期間 35年
- 元利均等返済
- 変動金利 0.599% ソニー銀行の2014年2月金利を採用
- 当初10年固定金利 当初10年1.25% 11年後1.17%の変動金利 イオン銀行の2014年2月金利を採用
※当初10年固定金利なので、10年以内に金利上昇しない限りは変動金利の方がお得なので、今回は3年後、5年後の金利上昇時の総返済額で見極めラインを探りました。双方の銀行とも事務手数料は借入額の2.1%と同じなので、諸費用は無視しています。
変動がない場合
変動金利 : 総返済額 33,261,793円
当初10年固定金利 : 総返済額 36,805,515円
3年後の金利変動の損益分岐ライン
3年後に0.3%上昇
- 変動金利 : 34,691,762円
- 当初10年固定金利 : 総返済額 37,747,54円
3年後に0.5%上昇
- 変動金利 : 35,668,284円
- 当初10年固定金利 : 総返済額 38,387,128円
3年後に1.0%上昇
- 変動金利 : 38,190,278円
- 当初10年固定金利 : 総返済額 40,026,228円
3年後に1.5%上昇
- 変動金利 : 40,826,198円
- 当初10年固定金利 : 総返済額 41,722,084円
3年後に2.0%上昇
- 変動金利 : 43,573,793円
- 当初10年固定金利 : 総返済額 43,473,866円
3年後に2.5%上昇
- 変動金利 : 46,430,417円
- 当初10年固定金利 : 総返済額 45,280,458円
となります。つまり、3年後に金利が2.0%上昇した場合に、変動金利と当初10年固定金利 の総返済額が逆転することとなります。3年後の金利上昇では損益分岐ラインは2.0%の上昇ということです。
5年後の金利変動の損益分岐ライン
5年後に0.3%上昇
- 変動金利 : 34,691,762円
- 当初10年固定金利 : 総返済額 37,747,54円
5年後に0.5%上昇
- 変動金利 : 35,377,854円
- 当初10年固定金利 : 総返済額 38,387,128円
5年後に1.0%上昇
- 変動金利 : 37,589,771円
- 当初10年固定金利 : 総返済額 40,026,228円
5年後に1.5%上昇
- 変動金利 : 439,896,296円
- 当初10年固定金利 : 総返済額 41,722,084円
5年後に2.0%上昇
- 変動金利 : 42,295,873円
- 当初10年固定金利 : 総返済額 43,473,866円
5年後に2.5%上昇
- 変動金利 : 44,786,466円
- 当初10年固定金利 : 総返済額 45,280,458円
5年後に3.0%上昇
- 変動金利 : 47,365,866円
- 当初10年固定金利 : 総返済額 47,140,790円
となります。つまり、5年後に金利が3.0%上昇した場合に、変動金利と当初10年固定金利 の総返済額が逆転することとなります。5年後の金利上昇では損益分岐ラインは3.0%の上昇ということです。
まとめ
変動金利と当初10年固定金利で住宅ローンの金利タイプをどちらにしようか迷っている方は、だいたいの目安として3年後に金利が上昇するなら2.0%、5年後に金利が上昇するなら3.0%がどちらにするかの見極めラインと言えるでしょう。
バブルの時代は、今よりも4.0%~5.0%ほど金利が高かったため、可能性はありえないとは言い切れません。しかし、ここ20年の金利変動がほぼないことも事実なのです。
- 3年後に金利が2.0%よりも上昇すると思うなら、当初10年固定金利タイプ
- 3年後に金利が2.0%よりも上昇しないと思うなら、変動金利タイプ
- 5年後に金利が3.0%よりも上昇すると思うなら、当初10年固定金利タイプ
- 5年後に金利が3.0%よりも上昇しないと思うなら、変動金利タイプ
がお得なのです。もちろん、金利は必ず一気に上昇するものではないため、半年ごとに徐々に上がっていくかもしれません。あくまでも目安として住宅ローン選びに上記の見極めラインを参考にしていただければ幸いです。