当初固定金利タイプの住宅ローンは、終了後金利に注目する
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- カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- 作者: 住宅ローン比較
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当初固定金利タイプの住宅ローンは、終了後金利に注目する
当初固定金利タイプの住宅ローンが変動金利、固定金利に並ぶ第三の選択肢として定着してきました。実際には、変動金利が5割、固定金利と、当初固定金利が4分の1ずつといった状況になってきています。
当初固定金利が低ければ、終了後金利は高い
当初固定金利タイプというのは、わかりやすい金利で低く表示できるため、どこも低い金鄭を前面に押し出して広告しているのです。しかし、その反動は、固定金利終了後にこそ現れるのです。
しかし、当初固定金利の場合はこう書いてあります。
- 当初10年固定金利 1.4% 終了後は、店頭金利から-0.7%
当初10年間の固定金利は1.4%とわかりやすいですが?終了後は何%になるのか?わかりません。
さらに
- A銀行 終了後は、店頭金利から-0.7%
- B銀行 終了後は、店頭金利から-1.0%
となっていても、終了後の金利は、A銀行よりも、B銀行が低金利なわけではないのです。なぜならば、基準にしている店頭金利がそもそも、A銀行とB銀行では違うからです。
これで、正しく比較することができるのでしょうか?
ほとんど、正確に比較することができにくく設計されているのです。
しかも、当初期間終了後は、その時点での店頭金利を基準に算出されます。変動金利の金利上昇がリスクだと思うから、当初5年固定金利にした。という話を聞くと、5年間は確かに固定金利かもしれないが、6年目以降は変動金利と同じ。しかも、その変動金利よりも優遇幅は下がってしまうということをわかっていないのだと感じてしまいます。
当初固定金利を比較する場合のポイント
現状の店頭金利で、当初固定期間の終了後金利を出して、返済負担額を試算する。
はじめから、今の時点の店頭金利で構わないので、当初固定期間の終了後の金利と、終了後に選ぶ金利タイプを選択し、返済期間トータルでの返済負担額を試算しましょう。これであれば、ある程度正しく銀行別にどこがお得なのかが試算できるはずです。
当初固定金利の当初期間が終了したら、借り替えることを想定しておく。
住宅ローンは不思議なサービスで、借り換えという技が使えるのです。当初期間終了後に金利が高くなるのであれば、別の当初固定金利タイプに借り換えるという方法も使えるのです。この場合は、借り換えでの諸費用が必要になることと、借り換えの審査が通る必要があります。