住宅ローン控除例
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- カテゴリ: 住宅ローン減税/返済額削減
- 作者: 住宅ローン比較
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住宅ローン控除例
住宅ローンの残高に応じて、税金が戻る税制優遇制度が「住宅ローン控除」。一定の条件を満たした住宅を購入して、住宅ローンを借りた場合、10年間にわたって、一部の所得税(場合によっては住民税も)が戻る制度です。「控除」はあまり聞き慣れない言葉ですが、「差し引く」という意味で、この場合は、払った税金から戻せる金額をいいます。
住宅ローン控除は最大の住宅購入の特典
具体的には、入居した年の翌年に税務署に確定申告をすると、会社員の場合は所得税から控除額分が戻り(還付)、自営業者などは支払う所得税から控除額を差し引けるというもの。控除額は、年末の住宅ローン残高に応じて、計算されます。控除額は、平成24年中に入居すれば最大年30万円、10年間で300万円となっています。平成20年は最大控除額160万円でしたから、その時代と比べても、かなり高いことがわかります。さらに国が定める条件をクリアした長期優良住宅に入居すると、控除額は最大40万円にアップ。10年間で400万円が戻る計算になります。こうして見ると、「住宅ローン控除」が住宅購入の大きな特典であることがわかります。
A氏 の場合
固定金利 2.3% 返済期間 35年 元利均等返済
給与年収 500万円、借入金額 2800万円
所得税額 114万円、住民税額 25万円
その年の 住宅ローン残高 | 最大控除額 (残高×1%) | 実際戻ってくるお金 (所得税+住宅税) | |
1年目 | 27,473,005 | 274,700 | 238,500 |
2年目 | 26,933,760 | 269,300 | 238,500 |
3年目 | 26,381,979 | 263,800 | 238,500 |
4年目 | 25,817,371 | 258,100 | 238,500 |
5年目 | 25,239,641 | 252,300 | 238,500 |
6年目 | 24,648,484 | 246,400 | 238,500 |
7年目 | 24,043,586 | 240,400 | 238,500 |
8年目 | 23,424,629 | 234,200 | 234,200 |
9年目 | 22,791,283 | 227,900 | 227,900 |
10年目 | 22,143,213 | 221,400 | 221,400 |
控除額全額 | 2,353,000 |
年間控除額を求める式は、「年末の住宅ローン残高」×「控除率1%」。当初2800万円のローンを組んだ場合、年末時点の残高は、2747万円となっています。ですから、その年の控除額は1%を掛けた27万4700円になるわけです。ただし、その27万4700円がそのまま控除されるわけではなく、所得税額+9万7500円の上限値までが控除され還付額は23万8500円となります。
単純に借入金額の2800万円の1%が戻ってくると計算してはいけないことに注意してください。
また、最大控除額の上限は年度によって異なります。毎年新しい上限額が設定されています。最新の住宅ローン減税制度概要を見て確認してください。