分譲マンションの販売チラシに騙されてはいけない!
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- カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- 作者: 住宅ローン比較
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分譲マンションの販売チラシに騙されてはいけない!
新築マンション、分譲マンション、建売住宅など郵便受けに不動産のパンフレットが挟まっていて、それを見たことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、分譲マンションの販売チラシに書いてあることを鵜呑みにしてはいけません。その理由を解説します。
分譲マンションの販売チラシによく書いてある文言
月々たった8万円で3000万円の新築マンションが買える!
賃貸家賃と同額でマイホームが自分のものに!
・・・
というものが多いようです。
「これを見た多くの方は、たしかに自分のものにならない家賃を払い続けているぐらいなら、同じ金額をローン返済に回して自分のマイホームを持つ方がメリットが大きい。」
と考えるのも致し方ありません。
しかし、ちょっと待ってください。
分譲マンションの販売チラシに騙されてはいけないポイント
その1.販売チラシに書いてあるのは変動金利がほとんど
月々8万円の住宅ローンの返済計画というのは、ほとんどのケースで「変動金利」で計算されたものです。
変動金利で金利が一定のまま完済まで進めば、全くのウソが書いてあるわけではありませんので計算通りの月々8万円で完済します。
しかし、金利が上昇するリスクについては触れていません。
- 金利が1.0%上昇すれば、毎月の返済額は1万円~2万円も増えてしまう可能性があるのです。
- 金利が2.0%上昇すれば、毎月の返済額は2万円~3万円も増えてしまう可能性があるのです。
これでは家賃と同額の返済負担にはなっていないのです。
その2.住宅ローンというのは「借金」である
住宅ローンというのは「借金」なのです。
賃貸マンションに住んでいるのであれば、家賃が払えなくなったら追い出されるだけです。
しかし、住宅ローンの返済が滞ってしまったら、担保であるマイホームは売却され、売却金額がローン残高よりも安ければ、借金のみが残ってしまいます。
このリスクがあることを認識せずに住宅ローンを借りてしまうのは、かなり危険だと考えます。
その3.マイホーム取得にはその他の費用がかかる
金利だけで見れば、金利上昇がなければ
賃貸の家賃 ≒ 住宅ローンの毎月の返済額
かも知れませんが、マイホームの場合は他にも費用が掛かります。
取得時
- 事務手数料
- 保証料
- 印紙代
- 登記手数料
- 司法書士報酬
- 火災保険料
- 引っ越し費用
- 新居の家具購入費用
取得後
- 共用部の管理費
- 駐車場代
- 固定資産税
- リフォーム
などがあります。
最近では、諸費用も借りられる住宅ローンも出てきていますが、その場合は家賃よりもローン返済額は上がってしまいます。数百万円の費用はかかってしまうのです。
分譲マンションの販売チラシは、非常に精巧に、魅力的に作られている反面、罠もいっぱいあるので鵜呑みにしてはいけないのです。