カードローン利用時の住宅ローン審査
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- カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- 作者: 住宅ローン比較
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カードローン利用時の住宅ローン審査
カードローンを利用している場合、住宅ローンの審査はどうなるのでしょうか?気になる審査のポイントを解説します。
カードローンは基本的に住宅ローンとは違う種類のローン
カードローンと住宅ローン審査の関係を解説する前にカードローンと住宅ローンは別の酒類のローンであることを知りましょう。
何が違うのか?というと「担保」があるかないかの違いです。
カードローンは、個人向け無担保ローンと呼ばれる種類のローンで、住宅ローンは個人向有担保ローンと呼ばれる種類のローンなのです。
無担保であるため、カードローンは金利が高く返済負担が大きい為、借入残高が大きければ当然住宅ローン審査にもマイナスの評価になってしまうのです。
完済済みのカードローンがあった場合
過去に完済済みのカードローンがある場合で、かつ返済の遅延などもない場合は住宅ローンの審査にはほとんど影響がないと考えていいでしょう。また、完済日から5年経過していれば銀行が審査の際に確認する個人信用情報からも消えていますので、まったく心配はありません。
ただし、カードローンの借り入れはなくても、契約が残っている場合は要注意。借りていなくても、借りれる限度額がある場合は、借りている人とほぼ同等の評価になってしまうのです。使っていないカードローンやクレジットカードは契約解除をしておくことをおすすめします。
住宅ローンの借入前に完済予定の場合
これも、返済の遅延などがない場合、審査への影響は軽微といえるでしょう。
しかし、銀行から見た個人信用情報にはいつ完済予定というものが書いてあるわけではありませんので、少額のカードローンの借入残債があると思われます。そのカードローンの借り入れの限度額設定が高額な場合は、住宅ローンの担当者に事情を話しておいたほうがいいかもしません。「いつまでに完済予定でそのタイミングでカードローンの契約は解除する」ということを伝えておかないと枠があることが審査の足を引っ張ることになりかねません。
借入後も利用するカードローンがある場合
これは審査に影響があります。
住宅ローンの審査では、返済負担率という収入に対してどのくらいの返済負担があるかが、審査の大きなポイントになります。
他のローンがある場合は、住宅ローンの返済額だけでなく、ローン総額の返済負担率で審査されるのです。そのため、カードローンがない方と比べると融資可能額が減ってしまうのです。
例えば
住宅ローンだけで考えると年間の返済額が100万円で収入が400万円の場合は、返済負担率が25%ですが
カードローンの年間返済額が20万円あった場合には、合計120万円の返済ということになるため、返済負担率は30 %になってしまうのです。
返済負担率が上がるということはそれだけ住宅ローン審査が通りにくくなるということになります。仮に頭金に回せる必要があるのであれば、その資金でカードローンを完済してしまって、頭金ゼロでも借りられる住宅ローンに申込んだ方が審査は通りやすいと言えるでしょう。
悪質な返済遅延があれば、住宅ローン審査も通らない
カードローン利用中に悪質な返済遅延があった場合には、住宅ローンの審査も通らなくなってしまいます。
悪質な返済遅延というのは、61日以上の返済遅延や数日の返済遅延であってもあまりに回数が多い場合、もしくは債務整理をしていた場合などになります。
この場合は、個人信用情報から情報が消えるまでは審査に通らないことも覚悟するべきなのです。
カードローン利用で注意すべきこと
クレジットカードやカードローンは借り入れがなくても、限度額が設定されていれば「いつ使うかわからない人」として銀行は審査にかけるのです。
もちろん、カードローンやクレジットカードの無担保ローンに比べれば、現物資産がある住宅ローンなので、審査はそこまで厳しくはなりませんが、それでも、クレジットカードやカードローンの限度額があるだけで、返済負担率はそのローン返済額も考慮されてしまうのです。まずは、使っていないクレジットカードやカードローンは住宅ローンの本審査の前には契約を解除しておきましょう。