メガバンクの住宅ローン金利に注意
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- カテゴリ: 住宅ローン金利比較
- 作者: 住宅ローン比較
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メガバンクの住宅ローン金利に注意
メガバンクで住宅ローンを組もうと考えている方は、金利を比較するときには注意が必要です。
メガバンクの住宅ローン金利には幅がある
メガバンクや地方銀行の住宅ローンの金利は大抵「○○%~△△%」という表記になっています。
例えば、みずほ銀行の2014年1月時点の保証料込の金利は
- みずほ銀行 全期間重視プラン 変動金利 (-) 0.975%~1.275%
- みずほ銀行 全期間重視プラン 当初固定金利 (2年) 1.150%~1.450%
- みずほ銀行 全期間重視プラン 当初固定金利 (3年) 1.250%~1.550%
- みずほ銀行 全期間重視プラン 当初固定金利 (5年) 1.450%~1.750%
- みずほ銀行 全期間重視プラン 当初固定金利 (7年) 1.600%~1.900%
- みずほ銀行 全期間重視プラン 当初固定金利 (10年) 1.700%~2.000%
- みずほ銀行 全期間重視プラン 当初固定金利 (15年) 2.300%~2.600%
- みずほ銀行 全期間重視プラン 当初固定金利 (20年) 2.500%~2.800%
となっています。
つまり、すべての金利に対して0.3%の幅があるのです。
この金利幅のどの金利で借り入れができるのかは、審査によって決ってきます。
「当初10年固定金利がSBI新生銀行が1.55%だから、事務手数料も考えるとみずほ銀行が1.70%なのでいいかな。」
と考えていても、審査の結果、「当初10年固定金利 1.70%~2.00%」の上限の2.00%が適用されてしまうかもしれないのです。上下金利が適用されてしまえば、ほとんどのケースでネット銀行の金利の方がお得になってしまいます。
金利幅が決まる審査の要件とは?
では、メガバンクは何を審査してこの金利を決定しているのでしょうか?これはメガバンクによっても方針は異なるのですが、おおむね下記の項目が重要視されるようです。
1.頭金の割合
物件価格に対しての頭金の割合が2割を超えるかどうか?がひとつの基準です。3000万円の物件であれば600万円、2500万円の物件であれば500万円、の頭金が目安とされています。
2.返済負担率
返済負担率がどのくらいであるかもひとつの目安と言えます。平均が20%~25%の間であるため、この中に入っているかが一つの目安になります。
3.給与振込口座
銀行にとっては、返済口座が給与の振込口座であることが、貸し倒れにならない安心につながるのです。そのため、住宅ローンを借り入れする銀行の銀行口座が給与振込み口座である場合は、金利も低金利の下限金利に設定される可能性が高くになります。
4.物件の担保価値
借入金額に対して、物件の担保価値が高ければ、返済がとどこっとても売却することで銀行は貸したお金を回収することが可能です。担保価値の高さも審査の重要なポイントと言えます。
上記のような項目で審査が行われ、どの金利になるのかが決まるのです。頭金の割合などを見ても、簡単なハードルとは言えないでしょう。
住宅ローンの金利を比較するときには
メガバンクの住宅ローン金利を他のネット銀行の住宅ローン金利と比較するときは
上限金利で比較する
必要があります。
「当初10年固定金利 1.70%~2.00%」であれば、上限の「2.00%」だと思って比較検討しておかなければ、実際に申し込み後本審査が通ってから、『「1.70%」だと思っていたのに「2.00%」だった。でも引き渡しまでにはもう時間がない。「2.00%」ならネット銀行の方が低金利だった』ということになってしまいがちなのです。
最近では、メガバンクの住宅ローン金利も銀行によって、また金利プランによって、幅がない「○○%」と一本の表示になってきています。しかし、現状ではまだ「○○%~△△%」と幅がある表示の方が多いので、比較検討するときには注意をしましょう。