返済期間別の返済総額を比較する
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- カテゴリ: 徹底比較!どっちがお得
- 作者: 住宅ローン比較
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返済期間別の返済総額を比較する
住宅ローンを借りるときは、金利の低い銀行選びと並行して、返済プランを立案しなければなりません。この返済プランを組み立てる際に、返済期間を設定します。その返済期間と返済総額の関係について解説します。
毎月の返済額を中心に決めるのはちょっと待った!
多くの方は、返済期間を決めるのではなく、借入額と毎月の返済額を中心に返済計画を立てています。この方法で間違えはないのですが、この毎月の返済額の設定を見誤ると大きな損をしてしまう可能性があるのです。
下記は、3000万円金利2%で借り入れをした際の返済期間と返済総額の比較です。
返済期間 | 返済総額 | 3年の差 |
---|---|---|
15年 | 34,749,469 | - |
18年 | 35,748,027 | 998,558 |
21年 | 36,764,338 | 1,016,311 |
24年 | 37,798,319 | 1,033,981 |
27年 | 38,849,876 | 1,051,557 |
30年 | 39,918,903 | 1,069,027 |
33年 | 41,005,280 | 1,086,377 |
35年 | 41,739,108 | 733,828 |
これをみるとわかるように、返済期間が3年違うだけで、返済総額にして100万円の差が出てくるのです。
返済期間21年と33年では、約500万円ほどの差がでてきてしまっています。返済プランを決める際に、あまりにも安全策を取ってしまって、収入に対しての返済割合を下げてしまうと、全体の返済額が上がってしまうリスクがあるのです。
収入に対しての返済割合は、日本全国の平均が20%と言われていますが、銀行の審査には、35%以下であれば通ると言われています。28%前後に設定するのが良いのではないでしょうか。
特に変動金利の場合は、短期決着を想定しておいた方が金利上昇リスクが減らせます。この場合も、返済期間の短縮は意識しておいた方が良いのです。
繰り上げ返済で期間短縮する方法もある
はじめは長めの返済期間に設定しておいて、余裕のあるお金があった場合には、繰り上げ返済をするという方法も取れます。しかし、「余裕があったら・・・」という但し書きがあると、ついつい海外旅行や他のものに使ってしまうもの、はじめから短い返済期間に設定するのも重要でしょう。
ただし、銀行の審査が返済期間を短くしたことで通らなくなってしまう場合には、期間短縮型の繰り上げ返済を利用するのが良いでしょう。