つなぎ融資・つなぎローンの活用
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの基礎知識
- カテゴリ: 住宅ローンの種類やサービス
- 作者: 住宅ローン比較
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つなぎ融資・つなぎローンの活用
住宅ローンでは、融資実行日よりも前に引き渡し日、中間金の支払日が来てしまうことが少なくありません。その場合に活用するのが「つなぎ融資」「つなぎローン」です。
つなぎ融資・つなぎローンとは?
お金が支払われる予定が明確にある場合に、短い期間だけ無担保で融資してくれるローン商品のこと
を言います。
一般的な住宅購入の流れ
- 住宅ローン申込
- 住宅ローン審査
- 住宅ローン契約
- 融資実行
- 引き渡し
となってきます。
しかし、この順番が逆になることもあります。
- 住宅ローン申込
- 住宅ローン審査
- 引き渡し
- 住宅ローン契約
- 融資実行
融資が下りる前に引き渡し日が来てしまうこともあるのです。融資が下りる前ということは、支払うお金がないのですから、何もしなければ購入をあきらめてしまうしかありません。
それでは困るということで、その期間だけ別のローンでお金を引っ張る目的で「つなぎ融資・つなぎローン」が活用されるのです。
つなぎ融資・つなぎローンが利用されるケース
その1.財形住宅融資
財形住宅融資の場合、物件の登記が完了した後で融資が下りることになります。
しかし、購入した後でなければ登記はできません。
大分、矛盾しているのですが、このままでは「財形住宅融資」でお金を借りることができないのです。
そこで、つなぎ融資・つなぎローンでお金を借りて物件を購入し、登記を済ませて、財形住宅融資から融資を受けて、つなぎ融資・つなぎローンに返済するという流れをとるのです。
その2.注文住宅
注文住宅の場合は、お金の支払いタイミングが一回ではありません。
土地の購入
契約時:工事費の3分の1
中間(上棟):工事費の3分の1
引き渡し:工事費の3分の1
となります。注文住宅などの建設を行う業者は、中小企業のケースも珍しくないので、最終1回の支払いだと資金繰りが回らなくなってしまい、3回に分けるのが一般的なのです。
しかし、住宅ローンで融資が下りるのは最後の引渡し前の1回きりです。
その前の中間金、契約金、土地の取得代金に関しては、融資実行前に支払わなければならないのです。
やはり、ここでも「つなぎ融資・つなぎローン」が必要になります。
その3.ギリギリに住宅ローンを申込んだ場合
引き渡し日ギリギリになって、ほかの住宅ローン審査に落ちてしまい、別の住宅ローンに駆け込みで申し込むというケースもあります。
住宅ローン審査は早くても、3週間、遅ければ1か月半ぐらいはかかってしまうので、間に合わないケースも多いのです。このような状態のときも、「つなぎ融資・つなぎローン」が必要になります。
つなぎ融資・つなぎローンの注意点
「金利が高いこと」に注意が必要です。
住宅ローンというのは、購入物件が担保になるからこそ低金利で利用できるのです。
しかし、つなぎ融資・つなぎローンの場合は、担保にする物件がない状態で契約します。
無担保ローンになるので、住宅ローンの金利と比較するとそれなりに高金利になってしまうのです。