審査の甘いワイド団信とは?
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- カテゴリ: 住宅ローンと保険
- 作者: 住宅ローン比較
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審査の甘いワイド団信とは?
民間銀行の住宅ローンを選ぶ場合には、団信は必須加入になります。必須加入ということは団信の審査が通らなければ、住宅ローンの審査も通らずに借りることはできないということを意味するのです。このような理由で団信が借りられない方におすすめできるのが審査の甘いワイド団信です。今回はワイド団信について解説します。
ワイド団信とは?
ワイド団信とは引受条件緩和型団体信用生命保険のことで、文字通り引受け条件が緩和されている(ワイドに広がっている)団信のことを意味するのです。
引受け条件が緩和されているということは、シンプルに通常の団信よりも、審査の許容範囲が広いということを意味しているのです。
審査の甘い団信 = ワイド団信
ということになります。
ワイド団信のメリット
審査が甘い
一般団信の場合、下記のような症状で審査に通らないケースがあります。
- 糖尿病、脂質異常症(高脂血症・高コレステロール血症)、高尿酸血症・痛風など
- 狭心症、心筋梗塞、不整脈、心房細動、期外収縮、心臓弁膜症、高血圧症、血栓性静脈炎(静脈血栓症)など
- 脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、脳動脈瘤(脳動脈解離)、てんかん、ギランバレー症候群など
- うつ病・うつ状態、自律神経失調症、適応障害、不安障害、強迫性障害、パニック障害、睡眠障害、神経症など
- 潰瘍性大腸炎、クローン病、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸ポリープなど
- 肝炎・ウイルス肝炎(B型肝炎・C型肝炎)、肝機能障害、脂肪肝、胆石、胆嚢ポリープなど
- 腎炎・糸球体腎炎、IgA腎症、腎臓機能障害、腎臓結石、蛋白尿、ネフローゼ症候群など
- 喘息、気管支炎、肺炎、肺血栓塞栓症、結核、睡眠時無呼吸症候群など
- 緑内障、白内障、網膜剥離、難聴、副鼻腔炎など
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)、甲状腺機能低下症、リウマチ性疾患、橋本病、全身性エリテマトーデスなど
- 貧血、赤血球・白血球の数値異常など
- 妊娠、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮頸部異形成、子宮内膜炎など
です。
その中でも、審査の落ちの症状で多いのが
- 高血圧症
- 糖尿病
- 肝機能障害
です。
ワイド団信の場合は
- 高血圧症
- 糖尿病
- 肝機能障害
や上記に挙げた症状の方でも審査に通る可能性が高いのです。これがワイド団信の最大のメリットです。
※審査に通らないケースもあります。
ワイド団信も、団信の一種なので、ワイド団信の審査に通れば、民間銀行の住宅ローンを利用することが可能になります。
ワイド団信のデメリット
費用が発生する
ワイド団信が引受け条件が緩和されている理由は「有料だから」です。
ワイド団信は引受保険会社にとっては、一般団信よりも保険金支払いのリスクが大きくなるので、そのリスク分を有料にしているということです。
- 一般団信:無料
- ワイド団信:金利+0.3%の上乗せ
金利+0.3%の上乗せの負担シミュレーション
3000万円 金利1.0%、35年の返済額でシミュレーションしてみると
一般団信:総返済額 35,567,804円
ワイド団信(+0.3%):総返済額 37,356,544円
差額 1,788,740円
民間銀行の住宅ローンの場合、一般団信は無料ですから、それと比較するとワイド団信は約180万円もの費用負担が発生してしまいます。
ワイド団信がおすすめの方
- 一般団信の審査が通らない方
- 一般団信の審査に落ちてしまった方
- フラット35ではなく、民間銀行の住宅ローンを利用したい方
- 是が非でも、団信に入りたい方
まとめ
ワイド団信は
- 審査が甘い
- 保険料が有料
という特徴がある団信の一種です。
高血圧症、糖尿病、肝機能障害などで一般団信の審査が通らず、民間銀行の住宅ローンが借りられないという方は費用が高くなってしまいますが、ワイド団信を検討してみることをおすすめします。
ワイド団信はメガバンクや全国展開しているネット銀行の住宅ローンであれば、ほとんどの銀行で取り扱っています。気になる方は申込前に取扱の確認をしましょう。ウェブサイトにも掲載されているはずです。