住宅ローン借り換えができないケース
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- カテゴリ: 住宅ローン借り換え
- 作者: 住宅ローン比較
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住宅ローン借り換えができないケース
住宅ローンの借り換えは金利を下げる大きなメリットがある方法ですが「借り換えができない」ケースも存在します。
住宅ローン借り換えができないケース
その1.物件の担保価値が著しく下がっているケース
住宅ローンというのは「物件を担保として融資ができるから、低金利」で提供されているローン商品です。
住宅ローンは「担保ありき」
と言っていいでしょう。
新築の借入であれば、物件の担保価値は販売価格に近いものになるので、極端に相場からかけ離れたものでなければ、住宅ローンの審査は通ります。
しかし、不動産というのは時間の経過とともに
- 価格が上昇する
- 価格が下落する
可能性があるものです。
土地の価格というのは、それほど大きく動かないのですが、上物(建物)の価格というのは、人が住んだ時点で中古物件になってしまいますし、設備や機能はどうしても古くなってしまいます。
つまり
「住宅ローンのローン残高が返済によって減るスピード」よりも
「物件の担保価値が減るスピード」の方が早い
ケースは多々あるのです。
そうなると、「住宅ローンの借り換えがしたくても、担保価値が不足しているので審査に通らない。」ということになってしまいかねないのです。
その2.現在の住宅ローンの返済遅延、滞納をしている
住宅ローンの返済を遅延してしまったり、滞納してしまったり、すると借り換え先の銀行にも、「うちが貸したとしても、同じように返済が滞ってしまうんじゃいの?」と勘繰られてしまい、審査に通らなくなってしまうのです。
銀行というのは「信用情報」や「提出書類である現在返済中の住宅ローンの返済(償還)予定表」で、返済の状況がわかってしまうのです。
その3.健康状態が悪化してしまっている
民間銀行の住宅ローンの場合、「団信(団体信用生命保険)」への加入が必須条件となります。
団信は生命保険の一種ですので、保険に入るときと同じような健康状態の審査が必要になります。
健康状態が現在の住宅ローン加入時よりも悪化していて、団信に加入できない場合、借り換えができない可能性も出てきます。
この場合は、
- 団信が不要なフラット35へ借り換えする
- 審査が甘いワイド団信(有料)が利用できる住宅ローンへ借り換えをする
という方法があります。
その4.返済負担率の悪化
新規借入時と比較して
- 収入が大幅に下がっている
- 他社の借入が増えている
ということがあると、返済負担率が悪化してしまいます。
返済負担率は住宅ローン審査でかなり重要視されるポイントですので、返済負担率が悪化していれば審査に通らず、借り換えができないケースが出てくるのです。
その5.公的融資
財形住宅貯蓄への借り換えはできません。
財形住宅貯蓄から民間銀行の住宅ローンへの借り換えは可能です。