住宅ローン返済計画を立てるポイント
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- カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- 作者: 住宅ローン比較
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住宅ローン返済計画を立てるポイント
住宅ローンの返済計画はどのような点に注意して立案すれば良いのでしょうか?今回は住宅ローンの返済計画・資金計画を立案するポイントについて解説します。
ポイントその1.無理なく返済できるのは返済負担率20%
返済負担率 = ローン返済額 / 手取り年収
で計算することができます。
手取り年収400万円の方が、1年間のローン返済額100万円の住宅ローンを組んだ場合には
返済負担率 = 100万円 / 400万円 = 25%
という計算になります。
住宅ローン審査においては、返済負担率は35%以下なら審査通過という目安があります。
しかし、手取り年収の3分の1以上を住宅ローン返済に回してしまうということは、生活費や食費、その他の支出を合わせても、ギリギリのやりくりになることが多く、かなり負担が大きい設定となってしまいます。
この場合、「貯金ができずに住宅ローンの返済に追われる」となってしまいます。
返済負担率の
適正は25%以下
理想は20%以下
であることを理解しましょう。
住宅ローンの利用者の平均値は20%前後となっています。20%ぐらいであれば、住宅ローン返済もしながら、貯金もできて、交際費や旅行などの費用も十分に取れるのです。
返済負担率が高い場合には
- 購入物件の予算を下げる
- 低金利の住宅ローンを探す
- 自己資金(頭金)を増やす
ことで、返済負担率を引き下げることができます。
ポイントその2.老後の生活に影響がない返済期間を設定する
住宅ローンの返済では、30歳に借りて35年返済だと完済時年齢は65歳になります。
日本では定年は60歳~65歳ですから、この設定でもギリギリなのです。
年金で返済を続けることも
65歳以上で働くことも
できないわけではありませんが、老後のセカンドライフまで、住宅ローンの返済に追われるのは並大抵のことではありません。
定年前に完済しておくことを意識して、住宅ローンの返済計画を組む必要があるのです。
ポイントその3.変動金利の場合は、繰り上げ返済を前提とする
変動金利を選んだ方の場合は、住宅ローンの返済計画で、今後金利上昇するリスクも考慮しなければなりません。
金利が上昇したときのダメージを軽減する方法は
金利が上昇する前に元本を減らしておくこと
です。
元本を減らす方法としては繰り上げ返済がありますので、住宅ローンの返済計画を作るうえで「毎月どのくらい繰り上げ返済するのか?」も事前に計画に組み込む必要があるのです。
ポイントその4.自己資金はある程度残しておかないと身動きが取れなくなる
住宅ローンを組んで新居を購入すると、諸費用もそれなりに発生します。
- 頭金
- 事務手数料
- 保証料(一括前払いの場合)
- 火災保険料
- 司法書士報酬
- 登記費用
- 印紙代
- 引っ越し費用
- ・・・
等です。
また、新居に合う家具を買おうとすれば、それだけでも数十万円、数百万円の出費になってしまいます。
ここで「貯金を使い果たしてしまった。」となってしまったら
- その直後に急病になったり
- その直後に予期していない支払いが発生したり
- 車で事故を起こしたり
しても、支払う原資がなくなってしまいます。不測の事態に対応するためには、100万円程度の貯金は残しておくべきなのです。
住宅ローン、新居で貯金を使い果たさないように注意が必要です。