住宅ローンを借りた人は5年以内に2人に1人は借り換えする!?
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- カテゴリ: 住宅ローン借り換え
- 作者: 住宅ローン比較
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住宅ローンを借りた人は5年以内に2人に1人は借り換えする!?
「住宅ローンを借りた人は5年以内に2人に1人は借り換えする!?」って本当と思ってしまいますが、実際のアンケート調査の結果になります。その理由とそこから得るべき教訓について解説します。
住宅ローンを借りた人は5年以内に2人に1人は借り換えする!?
住宅金融支援機構が行っているアンケート調査には「借換までの経過年数」という調査があります。
このデータは「2016年6月~2016年7月」のものですが結果としてこうなっています。
出典:住宅金融支援機構 調査部
全期間固定金利で借りた方が借り換えをするまでの経過期間
- 5年以内:46.2%
- 10年以内:77.0%
- 15年以内:88.8%
当初固定金利で借りた方が借り換えをするまでの経過期間
- 5年以内:43.6%
- 10年以内:75.9%
- 15年以内:85.7%
変動金利で借りた方が借り換えをするまでの経過期間
- 5年以内:47.1%
- 10年以内:72.1%
- 15年以内:86.8%
となっています。
確かに住宅ローンを借りた人は5年以内に2人に1人が借り換えをしているのです。
「住宅ローンを借りたら5年以内に借り換えをすべき」と考えるのは早計
このアンケート調査は事実ですが「住宅ローンを借りたら5年以内に借り換えをすべき」と考えるのは早計です。
なぜなら、2011年~2016年の間は毎年のように低金利が更新されている金利環境だからです。
長期金利(新発10年国債利回り)の過去10年間の推移
を見ると2011年に1.3%程度だった長期金利は、調査をした2016年の6月~7月には-0.3%に低下しているのです。
1.6%の金利低下です。
住宅ローンの借り換えは0.3%金利が下がればメリットがあるものです。
それがその5倍以上も金利低下しているのですが、この金利環境では「借り換えをしない方が異常」なのです。
だからこそ、この金利環境でのアンケート結果は「5年以内に半数が借り換え」「10年以内に7割が借り換え」となっているのです。
金利が上昇していたら、金利が一定だったら、こうなるはずがないのです。
「住宅ローンを借りたら5年以内に借り換えをすべき」と考えてはいけないということです。
本当の教訓は「借り換えのチャンスを見逃さない」ということ
このアンケート調査からわかることは
- 住宅ローンの新規借り入れから借り換えまでの経過期間というのは重要ではない
- 住宅ローンの新規借り入れからすぐに借り換えチャンスが来る可能性がある
ということです。
教訓としては
「住宅ローンの新規借入をした直後から、常に金利の推移をチェックして借り換えチャンスを見逃さないようにしておくことが大切」
ということです。
色々な住宅ローンの金利をチェックする必要はありませんが、金利の基準となる「長期金利」の推移ぐらいは毎月、2ヶ月に1回程度は定期的にチェックしておくことをおすすめします。