親からの借入は住宅ローン審査に影響するのか?
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- カテゴリ: 住宅ローン審査
- 作者: 住宅ローン比較
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親からの借入は住宅ローン審査に影響するのか?
親からお金を借りて、住宅の購入資金に充てるという話はよくある話です。では、親からお金を借りて住宅購入をする場合に銀行の住宅ローン審査には影響するのでしょうか?
親からの借入は住宅ローン審査に影響しない
結論から言えば
親からの借入は住宅ローン審査には全く影響はありません。
銀行は頭金として支払われたお金がどういう経路で集めたお金かは知るすべがないからです。
銀行の住宅ローン審査での借入チェック方法
銀行が住宅ローンの審査をする場合には「借入がいくらあるのか?」を調査します。
どうやって借入れの状況をチェックするのか?というと
個人信用情報を照会するのです。
個人信用情報というのは、銀行やクレジットカード会社、消費者金融などお金を貸すことを仕事にしている企業が
「誰に、いくら貸していて、返済履歴はどうなっているか?」
を共有している情報のことを言います。
つまり、金融系の会社はすべて顧客の借入情報を共有しているのです。だからこそ、銀行が住宅ローンの審査をしようとしても、専用サイトから検索するだけで「その人が銀行やカード会社、消費者金融からいくら借りているか?」が一発でわかるのです。
当然、この審査時の個人信用情報の照会で
収入に対して借入額が大きい場合には住宅ローン審査が通らない
ことになってしまうのです。
個人信用情報には3つの種類がある
個人信用情報というのは信用情報機関と呼ばれる組織によって運営されています。
信用情報機関には
- 銀行の借り入れ情報を共有して管理している → 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
- クレジットカード会社の借り入れ情報を共有して管理している → CIC
- 消費者金融の借り入れ情報を共有して管理している → JICC
さらにこの3つの信用情報はCRIN(クリン)というネットワークによって共有されるのです。
親からの借入は個人信用情報には載っていない
銀行や消費者金融の場合は、ローンの利用者と契約したときにこの信用情報機関に契約内容の登録をします。返済をするたびに信用情報機関への登録情報を書き換える作業をしているのです。
しかし、親は当然この信用情報機関に登録はしていません。
つまり、個人信用情報による住宅ローン審査では「親からいくら借りたのか?」の情報は出てこないのです。銀行は親からの借入を知ることができないと言い換えても良いでしょう。
結果的に親からの借入は住宅ローン審査には全く影響しないのです。
個人間の借入であれば同じように個人信用情報には掲載されないため、親だけでなく、祖父・祖母からの借入や兄弟間の借入、おじやおばからの借入でも住宅ローン審査には影響しないことになります。
親からの借入ができるのであればするべき
親からの借入が住宅ローンの審査に影響がないのであれば、後はメリットしかありません。
- 頭金を増やせるため → 優遇金利が適用される可能性がある
- 頭金を増やせるため → 借入額が減り、金利負担が下がる
- 頭金を増やせるため → 借入額が減り、毎月の返済額を削減できる
です。
親に余裕があって、住宅購入資金への援助をしてくれる場合には、借入をお願いすることが住宅ローンの賢い利用方法なのです。