自己破産と住宅ローン審査
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- カテゴリ: 住宅ローン審査
- 作者: 住宅ローン比較
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自己破産と住宅ローン審査
自己破産をした経験のある方は住宅ローン審査には通らないのでしょうか ?それとも、問題なく住宅ローンを借りられるのでしょうか?
銀行は自己破産経験者と分かったら融資をしない まず、大前提として銀行もそれ以外の金融機関も、過去に自己破産をしたことがある方だとわかったら融資をしない、住宅ローン審査には通さないということです。
なぜなら、自己破産というのは借金を裁判所の判断でゼロにするものですので、お金を借りる方にとっては非常にメリットがある制度である一方、お金を貸す側にとっては貸したお金が返ってこない大きな損失を生むものだからです。
自己破産は一人の人が何度でもできてしまうため、自己破産の過去がある方にローンなどでお金を貸すというのは金融機関にとっては大きなリスクになってしまうのです。
結果、この人は「自己破産経験がある」とわかったら審査には通さないのです。
どうやって自己破産の過去があるのかどうか?がばれるのか
では、銀行はどうやって自己破産経験の有無を調査しているのでしょうか?
個人信用情報で把握する
クレジットカードやローン、割賦払いの商品などを利用した場合に、その利用内容や利用者情報が信用情報機関に登録されます。
金融機関は、この信用情報機関のデータベースにアクセスすることで、はじめてのお付き合いのお客様でも
- 今いくらの借入があるか?
- 直近2年間の返済は期日通りに行われているか?
- 61日以上の延滞や債務整理、自己破産の経験があるか?
などが一目でわかるようになってしまうのです。
自己破産の場合、銀行が加盟している信用情報機関「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」では10年、「シー・アイ・シー(CIC)」「日本信用情報機構(JICC)」の場合は5年、免責確定から情報が残ってしまうのです。
自己破産のときの債権者に銀行が入っていた場合は10年。それ以外の消費者金融やクレジットカード会社の場合は5年は、「自己破産をした事実」がどの金融機関に申込んだとしても、ばれてしまうのです。
結果、審査には通りません。
自社(グループ会社)の情報で把握する
金融機関は上記の個人信用情報とは別に、自社のサービスの利用者の情報は別で保有しています。この情報には個人信用情報とは違って情報の保有期限はなく、半永久的に情報Hが残ってしまいます。
つまり、自己破産をしたときの債権者であった銀行の住宅ローンには、ずっと審査が通らないということになります。 この場合は、別の銀行に申込む必要があります。
自己破産をした後に住宅ローン審査に通るための方法
自己破産時にあった借金が銀行からであれば10年、それ以外の金融機関からであれば5年、免責確定時から待つ必要があります。
個人信用情報から情報が抹消されていれば、基本的に同じ銀行の住宅ローンに申込まない限り、自己破産が理由で審査に落とされる可能性は低くなります。
その上で、担保価値の高い住宅をできるだけ自己資金(頭金)を貯めて住宅ローンを申込むことが必要です。
待っている間に頭金を貯金して増やしておくことが重要なのです。
自己破産をした場合には情報が消えた後でも、直近の5年間の借入れがない真っ白な状態になってしまうため、逆に怪しまれてしまう可能性があるのです。
しかし、担保価値がしっかりある物件で頭金も2割以上あるという状態であれば、多少不信感があっても銀行側のリスクが抑えられるため、審査に通る可能性が高くなるのです。 自己破産をしても住宅ローンを利用することは可能ですが、正しい手順と時間が必要なので注意が必要です。