営業トークのウソ第1回
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- カテゴリ: 営業トークのウソ
- 作者: 住宅ローン比較
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営業トークのウソ第1回
不動産屋さんの住宅営業のセールストークには嘘が満載です。まあ、不動産屋さんにとってもノルマがあって、住宅を売らなければならないため責めることはできませんが、騙されない心構えと知識が重要です。
- 不動産の営業 : 「今の賃貸料金っていくらですか?」
- 住宅購入検討者 : 「8万5千円です。」
- 不動産の営業 : 「だったら、金利の安い今住宅購入した方がお得ですよ。」
- 住宅購入検討者 : 「えっそうなんですか?」
- 不動産の営業 : 「はい。今なら3000万円の物件であれば家賃よりも返済額が低くなります。」
- 住宅購入検討者 : 「でも頭金とかありませんよ。」
- 不動産の営業 : 「今は頭金なしでも住宅ローン利用できるんですよ。本当にもったいないですよ。」
まあ、よく見かける光景です。もちろん、すべてが間違えではありませんが、重要な説明が抜け落ちてしまっているのです。
間違えその1.本当にその金利は続くのか?
確かに3000万円の物件で金利が0.9%だとしたら、83,294円です。これは賃貸に払うより安い金額です。しかし、金利が2%だったらどうなるでしょうか?99,378円になるのです。金利が低いのは確かですが、その低い変動金利で試算してしまったら、金利が上昇した時に返済ができなくなってしまう可能性すら出てくるのです。ご自分で試算するときは、固定金利、一定期間固定金利、変動金利のすべての試算をした上で、メリット・デメリットを把握して住宅購入をすることが重要です。
間違えその2.頭金がいらない
頭金がいらないわけではありません。住宅金融支援機構のフラット35でも、以前は物件価格の100%融資が可能でしたが、今では90%に下がっています。また、ほかの金融機関でも物件価格の1割~2割を用意しないと審査上は厳しくなる可能性があるのです。もちろん、100%融資してくれる金融機関もありますが、その場合は金利条件も悪くなってしまい、上記の計算も成り立たなくなるのです。余裕を持った返済を意識するのであれば、住宅ローンの頭金は最低1割は用意すると良いでしょう。