営業トークのウソ第3回
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- 親カテゴリ: 住宅ローンの達人が教える
- カテゴリ: 営業トークのウソ
- 作者: 住宅ローン比較
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営業トークのウソ第3回
第3回は、不動産屋さんの住宅ローンの営業トークです。実は、不動産屋は提携している銀行の住宅ローンを斡旋すると手数料が入るため、住宅ローンを紹介したがるのです。
- 不動産の営業 : 「住宅ローンを組む銀行ってお決まりですか?」
- 住宅購入検討者 : 「イヤ、やっと住宅を決めたところなので、まだ」
- 不動産の営業 : 「だったら、弊社の付き合いのある大手都市銀行でしたら金利優遇で紹介できるので、一番金利は好条件だと思いますよ。」
- 住宅購入検討者 : 「えっそうなんですか?」
- 不動産の営業 : 「はい。住宅関連の書類はこちらの方でご用意できますし、今なら金利○%ですからお得ですよ。」
- 住宅購入検討者 : 「じゃあ、お願いします。」
ここでの間違えはどこになるのでしょうか?
間違えその5.不動産屋が紹介する銀行の金利が本当に安いのか?
実際に、安いことがないとは言えません。しかしながら、銀行は不動産屋さんに住宅ローン契約1件に対してマージン(手数料)を支払っているのです。普通にウェブサイトから申し込むよりも、銀行は多くお金を使っていることになります。普通に考えれば、それなのに金利も優遇されてる?って思いませんでしょうか。
はじめから不動産屋さんの紹介した銀行の住宅ローン金利は高いと決め付ける必要はありませんが、その場で決めることだけはしてはいけません。
一度家に帰って、主要な銀行の住宅ローンの金利を調べて比較する必要があるのです。興味がある銀行があればウェブサイトから資料を取り寄せましょう。
また、注意しなければならないのは住宅ローンで必要になるお金は金利だけで決まるのではないのです。保証料や事務手数料、団信保険料、諸費用など多くの費用が必要になります。この費用負担も合計した上で複数の銀行の住宅ローンを比較検討する必要があるのです。たしかに金利は安かったけど、保証料が0.2%だから、結局高く付いたということもあります。多くの場合、不動産屋さんと提携しているのは大手都市銀行なので、諸経費などは店舗を持たないネット銀行の住宅ローンの方がかなり割安なことが多いのです。
ある程度の期間、住宅購入を手伝ってくれた人の良い不動産屋さんを信用することはしかたのないことですが、将来的に大きな損をしてしまうこともあるので、不動産屋さんの営業トークをはじめから信じ切らずに、一度自分で調べてみることが重要でしょう。