新築と中古はどっちがお得?徹底比較
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- カテゴリ: 住宅購入のコツ
- 作者: 住宅ローン比較
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新築と中古はどっちがお得?徹底比較
住宅購入を考える際に「新築」だけを検討するのはナンセンスな時代になってきました。街中に高層マンションが立ち並び、これ以上新しい住宅を建てても意味がないぐらい、住むところは飽和しているのです。もちろん、新築に住みたいというニーズが多いのも事実ですが、政府としても「中古住宅の活用」というのは日本経済における大きな命題であり、今後どんどん中古住宅購入やリフォームに対する優遇策も増えてくると考えられているのです。では、新築住宅と中古住宅を購入する際のメリットとデメリットを紹介していきます。
購入価格の比較
- 新築 高い
- 中古 安い(新築の3分の2程度)
住宅ローン利用者の平均値を見てみると、中古マンション購入者の費用は2505万円に対して、新築マンションの購入額は3840万円となっています。中古マンションは新築マン所のの価格の約65%という形になっています。一方、新築の戸建て(建売)と中古戸建を比較してみると、新築の建売住宅は3320万円の価格ですが、中古戸建は2224万円の価格が平均値となっています。これは新築の67%の価格と言っていいでしょう。
購入価格は、中古住宅にすれば新築の3分の2の価格で購入できるメリットがあると言えます。
中古住宅の状態が良い物件であるか、もしくはすでにリフォーム済み(リノベーション済み)の中古住宅でない限りは、少なからずリフォーム費用というものが発生するケースがあります。このリフォーム費用は購入する中古住宅によって0円で済むものから300万円ほど必要になるものまで、さまざまですので、購入時にリフォームが必要になるのか?チェックしたうえで中古住宅を選ぶと良いでしょう。
諸費用の比較
- 新築 安い(物件価格の3%~5%ほど)
- 中古 高い(物件価格の5%~8%ほど)
中古住宅の方が諸費用は高くなってしまいます。それは、売主と買主を仲介する不動産業者の手数料が発生するからです。不動産業者の中古住宅の仲介手数料というのは、物件価格の3%+6万円(税別)なので、その分が新築物件よりも高くなるのです。
マンションの場合の管理費、修繕積立金の比較
- 新築 安い
- 中古 高い
戸建ての場合は必要ありませんが、マンションの場合には管理費、修繕積立金というものが毎月の費用として発生します。この管理費、修繕積立金は、築年数が経過してくると高くなる傾向があるため、中古マンションの方が新築マンションよりも高くなる可能性があるのです。
住宅ローンの比較
- 新築 返済期間長い、毎月の返済額大きい
- 中古 返済期間短い、毎月の返済額少ない
当然、物件の価格が中古住宅の方が安いため、住宅ローンで借りる金額も中古住宅の方が少なくなります。ローンの金額な短ければ、必然的に毎月の返済負担が小さくなり、返済期間も短くなります。中古住宅を選ぶ隠れたメリットのひとつに新築同様の毎月の返済額を設定すれば15年~20年でも完済が可能になります。返済期間が短くなればなるほど、変動金利などの低金利プランを選んでも、金利上昇リスクというのは少なくなるため、総返済額が大幅に抑えられるメリットが中古住宅にはあるのです。
入居開始までの期間
- 新築 マンション購入から入居開始まで1年~2年
- 中古 マンション購入から入居開始まで1~2か月
新築マンションの場合は、物件を購入した時点ではマンションは着工もしていないことが少なくありません。基本的に一番長い方で入居開始まで2年ほどの期間を要する場合も多いのです。しかし、中古住宅であれば、もうすでに物件があるので交渉がまとまれば、1~2か月で入居できる形になります。入居するのが早ければ早いほど、その間の賃貸にかかる費用は必要なくなりますし、住宅ローンが低金利の期間に返済を開始することが可能になります。これも中古住宅の大きなメリットと言えるでしょう。
設備の比較
- 新築 最新設備
- 中古 古い設備
新築マンションの大きなメリットは最新の設備や機能があるということです。室内のエアコンから、食器洗い機、ディスポーザー、インターフォン、床暖房、セキュリティや耐震機能・・・時代に合わせてどんどん設備は進化してしまうのです。そのため、新築であれば最新式の設備にかまれた生活が実現でき、かつ耐震やオートロックなどもあるため安心して生活ができるようになるのです。一方中古住宅でかつ築年数が古くなって来ると、リフォームをして機能を新しくしない限りは古い設備や機能で生活しなければならないのです。
間取りや間取りの自由度の比較
- 新築 選べるタイプが主流
- 中古 リフォームをすれば自由に変更可能
間取りも、時代に合わせて流行り廃りがあります。新築の場合は、ライフスタイルに合わせて複数の間取りプランが用意されており、選ぶことが可能ですが、一度購入した後はなかなか変更ができないことになります。中古住宅の場合は、リフォームによって、比較的自由に間取りを変更することが可能ですが、リフォームをしない場合は個々の部屋の面積は狭い形になるケースが多いです。
近所づきあいの比較
- 新築 比較的簡単
- 中古 比較的難易度が高い
新築の場合は、かなり同世代の人がいっぺんに入居するため、同じ年代のお子さんがいたり、ライフスタイルや旦那さんの働き方などが近いことが多く、友人関係を作りやすい環境と言えます。同時に、コミュニティがゼロのところから、一斉にコミュニティを作り出すので、障害は少なく、スムーズに近所づきあいができるケースが多いです。しかし、中古住宅や中古マンションの場合は、すでにあるコミュニティに入っていく形になるため、近所づきあいのスキルというものが求められる形になります。
まとめ
金銭面で見れば、やはり魅力的なのは中古住宅です。価格が安い分、ローンなどの返済リスクなども軽減できます。軽減した分の費用をシニアライフの費用に充てることも可能になるのです。一方、新築のメリットは、最新式の設備がある生活、最新式の耐震機能、セキュリティに守られた生活が実現できること、近所付き合いなどもスムーズに同世代の方とできることなど、「住みやすさ」が大きいポイントなのです。メリットでりっとを把握して、住宅購入を検討すると良いでしょう。