住宅ローンを比較分析。人気の住宅ローン選び[PR]

日銀の長期金利ターゲットの住宅ローンへの影響とは?

 

日銀の長期金利ターゲットの住宅ローンへの影響とは?

graphline128 128日銀が長期金利ターゲットを導入することを決定しました。長期金利ターゲットとは何なのか?長期金利ターゲットの住宅ローン金利への影響について解説します。

 

 

日銀の長期金利ターゲットが導入された背景

日銀はここ2年~3年ほど「国債買入れ(量的緩和)」を金融政策のひとつとして重点的に行ってきました。

狙いは物価2.0%の上昇 = インフレターゲット

です。

国債を日銀が買うと、なぜ物価が上がるの?

あくまでも日銀の目論見ですが、国債買入れの量的緩和はいくつかの流れで物価上昇が見込めます。

物価上昇の日銀目論見:ケース1

国債を日銀が買う = 買い手が増える = 価格が上がる = 金利が下がる

 ↓

国債を保有していた機関投資家(銀行、保険会社、年金基金)にお金が流れる

 ↓

市場にお金が増える(通貨供給量が増える)

 ↓

通貨の供給量が増えればインフレになるので物価が上がる

物価上昇の日銀目論見:ケース2

国債を日銀が買う

 ↓

市場にお金が増える(通貨供給量が増える)

 ↓

世界の通貨から見ると日本円の量が増えれば価値が下がるので相対的に円安になる

 ↓

輸出企業が儲かる

 ↓

株価が上昇する

 ↓

大企業を中心に企業の収益が上がる

 ↓

従業員の給料が上がる

 ↓

消費が活性化する

 ↓

物価を上げても売れる状態になる

結果

上記のような考え方で不況時の金融政策を行うのは、世界的にもセオリーなので、日銀の判断が間違っていたわけではありません。

実際に株価の上昇までは起きているのです。

しかし、日銀の黒田総裁が2年以内に物価上昇率2.0%と目標を掲げてから、2年を経過しても以前として物価が上昇していないのです。

9月21日の金融政策決定会合では、今の金融政策が失敗した理由と、それに対する対策が決定されたのです。

金融政策が失敗した理由

日銀の総括的検証によると

  1. 原油価格の下落
  2. 新興国経済の減速(世界経済の不安定さ)
  3. 消費税増税

が物価上昇が達成していない理由としています。

原油価格の下落、新興国経済の減速(世界経済の不安定さ)

原油価格の下落や中国経済の減速などは、海外の投資家から見ても世界経済全体が不安定になっていることを示すサインと言えます。

世界的に経済状況が悪化すると、決まって買われるのが日本円、日本国債、金・プラチナなのです。

日本人から見るとわかりませんが、海外の投資家から見ると日本の通貨への新来は依然として高いようです。また、すでに有事の円買いが海外の投資家に定着してしまっているため、有事に円を買っておけば、さらに円高が進み、利益が出ると思われている節もあります。

結果、世界経済が悪化すれば、日銀がどんなに円安誘導をしようとしても円高が進んでしまうのです。

日本の金融政策は世界経済の動向の前には、何の意味もなかったことにされてしまうということです。

消費税増税

「当たり前だろ。」と思いますが、消費税を増税すれば消費マインドが冷え込み、消費が落ちます。

安倍政権の意向を受けて

  • 給料を上げた
  • 商品の価格を上げた

大企業はそれなりにありましたが・・・

商品の価格を上げた企業ほど、減収減益になってしまい、窮地に立たされてしまっているのです。結果として、マクドナルドや牛丼チェーン店などデフレの象徴する企業が。以前の低価格路線に舵を切りなおしているのです。

物価の上昇も限定的になってしまったのです。

日銀の置かれている苦しい状況

「国債買入れは辞められない」

国債買入れを辞めてしまうと、円安誘導と株高を作り上げていたものが崩れてしまいます。投資家は日本株を売る動きになり、円高株安が進んでしまうからです。

国債買入れは辞めたくても辞められないのです。しかも、辞めるそぶりすら出せないというのが日銀の状況です。

マイナス金利の導入による銀行収益の悪化と反発

日銀がマイナス金利を導入したことで、日銀に巨額の預金をしている銀行は預金したらお金が減っていく状況になってしまいました。

当然、メガバンクや地方銀行の収益は大幅に下がってしまったのです。

日銀はメガバンクや地方銀行が日銀に預けていた預金分の資金を企業の融資に回してほしかったのですが、企業側も設備投資に消極的であり、融資先がない状態が続いているのです。

メガバンクや地方銀行は日銀のマイナス金利の導入に反発しているのです。

今回の金融政策決定会合でも「マイナス金利を拡大する」可能性も言及されていたのですが、見送られたことを考えても、日銀がメガバンクや地方銀行の反発を無視できないことが露呈されてしまったのです。

長期金利ターゲットの導入

この状況化で長期金利ターゲットの導入が発表されました。

長期金利ターゲットとは

10年もの国債金利(長期金利)を0.0%になるように国債買入れをする

という趣旨のものです。

今までは、7年~12年の償却期間の国債を日銀は平均的に購入していたのですが

  • 短期の国債を買う量を増やす
  • 長期の国債を買う量を減らす

ことで、10年もの国債金利(長期金利)は「マイナス金利にならないように国債の買う量を調整する」ということです。

長期金利ターゲット導入のメリット

短期の国債を買う量を増やす → 短期金利のさらなる低下

短期の国債を買う量を増やすということは、短期の国債金利は今以上に低下します。

銀行の企業への短期の融資金利は今よりも低金利になることで、企業への融資の増加、企業が借入がしやすい状態になることが予測されます。

企業の資金調達がしやすくなれば、投資につながり、消費が増加する可能性があるのです。

長期の国債を買う量を減らす → 長期金利はプラスになる

長期金利を0%に調整するのが、長期金利ターゲットですから、思惑通りに調整できれば国債金利は0%になります。

10年以上の国債金利がプラスになるのであれば、銀行や保険会社、年金基金などの巨額資金の運用が安心してできる状態になるのです。

日銀にとってはマイナス金利の導入による銀行収益の悪化の影響を最小限に抑えることができるのです。

国債買入れの総量は変えない
  • 短期の国債を買う量を増やす
  • 長期の国債を買う量を減らす

ことで、全体の量は今まで通りの80兆円を維持すると発表されています。

投資家に対して「金融緩和は辞めませんよ。今まで通りですよ。」と言い続けることができるのです。

長期金利ターゲット導入の住宅ローン金利への影響

短期の国債を買う量を増やす

 ↓

国債短期金利の低下

 ↓

変動金利、当初2年、3年、5年固定金利の低下


長期の国債を買う量を減らす

 ↓

国債長期金利の上昇

 ↓

当初10年固定金利、それ以上の長期固定金利の上昇

という結果になります。

2016年9月の適用金利は8月の10年もの国債金利をベースにしていますから

8月時の10年もの国債金利 -0.1%

だと考えると、今よりも当初10年固定金利、それ以上の長期固定金利は0.1%上昇することが予測されます。

住宅ローン選びに与える影響は、どう判断すべき?

住宅ローン選びで「長期金利ターゲット導入」を過度に意識する必要はない!

確かに

  • 変動金利、当初2年、3年、5年固定金利の低下
  • 当初10年固定金利、それ以上の長期固定金利の上昇

という影響は出てくると思います。

しかし、現時点でも10年もの国債金利は-0.1%と6月、7月の-0.4%と比較すれば0.0%の水準に近付いているのです。

0.0%の「長期金利ターゲット」と言っても、それほど影響が出ない可能性が高いのです。

「長期金利ターゲットだから、当初10年固定金利ではなく、変動金利にしよう。」と考えるものではなく、

金利タイプを選ぶのは「金利上昇リスク」と「将来の返済計画」の両面から検討すべきなのです。

低所得の方ほど、金利上昇時に返済ができなくなるので、そのリスクを取らないためにも長期固定金利を選ぶべきですし、変動金利や短期の固定金利を選ぶ方も、金利上昇リスクを最小限にするために繰り上げ返済を活用すべきなのです。

「長期金利ターゲット」が導入されたからと言って、住宅ローン選びに大きな影響があると考えてはいけないのです。

 

この記事が住宅ローン選びにプラスになったと思ったら「いいね」お願いします。

当サイト利用者実績のべ数
727万1706人

※ 自社調べ。運営歴8年
ファイナンシャルプランナー(FP)が運営

住宅ローン人気銀行ピックアップ   2024年4月最新情報

ランキングアイコン1位イオン銀行 住宅ローン
イオン銀行 住宅ローンのウェブサイト画像

変動金利、当初10年固定金利ともにネット銀行トップクラスの低金利。イオンでのお買い物が5年間5%OFFで最大22.5万円の割引に。自己資金は0円でも借り入れ可能。さらに最大300万円までの諸費用ローンありと利便性も高い

●変動金利(保証料、金利優遇込)
0.430%
0.430%(借り換え)
●当初10年固定金利(保証料、優遇込)
1.690%
●金利以外の主要な負担費用(税込)
事務手数料
借入額の2.20%

商品詳細、口コミを見る

ランキングアイコン2位住信SBIネット銀行 住宅ローン
住信SBIネット銀行住宅ローンのウェブサイト画像

がん、心筋梗塞、脳卒中など全てのケガ・病気で就業不能状態になると、住宅ローン返済が免除される全疾病保障が無料付帯。変動金利、5年、10年当初固定金利も圧倒的な低金利。

●変動金利(保証料、金利優遇込)
0.320%
0.298%(借り換え)
●当初10年固定金利(保証料、優遇込)
1.168%
●金利以外の主要な負担費用(税込)
事務手数料
借入額の2.20%

商品詳細、口コミを見る


 

ランキングアイコン3位ソニー銀行 住宅ローン
ソニー銀行 住宅ローンのウェブサイト画像

ソニー銀行は変動金利が0.397%、頭金1割超で0.397%と業界最低水準の金利を実現。さらにオリコン満足度ランキングで4年連続1位を誇りサービスレベルの高さに定評。固定金利と変動金利の切替えが自由に何度も可能でリスク回避

●変動金利(保証料、金利優遇込)
0.397%
0.397%(新規購入&自己資金1割~)
●当初10年固定金利(保証料、優遇込)

●金利以外の主要な負担費用
事務手数料
借入額の2.20%

商品詳細、口コミを見る

 

注目!住宅ローンピックアップ

注目!ソニー銀行の住宅ローン

  • 自己資金1割以上で業界最低水準の金利
  • がん50%保障特約付団信無料付帯
  • AIによる自動審査で最短60分スピード審査回答
  • 変動金利と固定金利を何度でも切り替え可能
  • 前月の中旬には次月の金利を発表!金利タイプ切替に有利

●変動金利(保証料、金利優遇込) 0.397%
(新規購入&自己資金1割~の場合)0.397%
●当初10年固定金利(保証料、優遇込)
●金利以外の主要な負担費用事務手数料
借入額の2.20%

商品詳細、口コミを見る

 

住宅ローン借り換えで人気の銀行ピックアップ

借り換えで人気の理由は「様々な不安に対応できる住宅ローン」

  • 事務手数料が他の銀行と比較して数十万円安い。借り換え負担が軽い
  • 家計が苦しいときに繰上返済した期間は元金返済を一旦休止できる
  • 要介護状態でも団信が適用。完済年齢が高齢になる場合に安心
  • 家事代行サービスや病児保育が最大50回分無料で利用ができる
●変動金利(保証料、優遇込) 0.420%
●金利以外の主要な負担費用 55,000円(税込)/安心パック(介護保障・コントロール返済)110,000円(税込)/安心パックW(家事代行・病児保育)165,000円(税込)/変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス>借入額の2.20%(税込)
商品詳細、口コミを見る
 

WEB申込・借り換え限定の特別金利プランが人気。金利は業界最低水準! 

  • WEB申込限定借り換えローンは当初10年固定が低金利
  • 大手都市銀行なのに保証料が無料で総返済額が安い
  • WEB申込後に店舗や住宅ローンプラザで相談できるので安心
●変動金利(保証料、優遇込) 0.340%
●当初10年固定金利(保証料、優遇込) 1.495%
●金利以外の主要な負担費用 事務手数料33,000円+借入額の2.20%
商品詳細、口コミを見る

フラット35借入中の方は「フラット35からフラット35への借り換え」もできる!
現在のフラット35金利より0.3%以上高い金利で借りてるなら返済額削減可能!

住宅ローンフラット35で人気の銀行ピックアップ

フラット35で人気の理由は「最低金利+事務手数料の安さ」

  • 事務手数料が他の銀行と比較して数十万円安い
  • 楽天銀行口座を返済口座にすると事務手数料が1.10%
  • 金利はフラット35取扱約340社の中で最低金利
●15年~20年固定金利(保証料、優遇込) 1.230%
→フラット35sなら当初10年間の金利 0.730%
●21年~35年固定金利(保証料、優遇込) 1.620%
→フラット35sなら当初10年間の金利 1.230%
●金利以外の主要な負担費用 事務手数料 借入額の1.43%(楽天銀行口座返済で1.10%)
商品詳細、口コミを見る
 

住宅ローン人気ランキング   2024年4月最新情報

順位銀行名変動金利
(保証料・優遇込)
当初10年
固定金利
(保証料・優遇込)
事務
手数料
(税込)
団信料メリット/独自サービス詳細
1位イオン銀行
イオン銀行住宅ローン
0.430%1.690%借入額の2.20%0円・イオンでの買い物5%OFF
・5年間で最大22.5万円分割引可能
詳細
2位住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行住宅ローン
0.320%
借換
0.298%
1.168%
借換
借入額の2.20%※10円・全疾病保障が無料付帯
・諸費用分も借入可能(金利0.05%上乗)
詳細
3位ソニー銀行
ソニー銀行住宅ローン
0.397%
新規+頭金1割
0.397%

新規+頭金1割
借入額の2.20%0円・固定と変動を何度でも切り替え可能
・がん50%保障特約付団信無料付帯
・翌月の金利を半月前に発表
・AIによる自動審査で最短60分スピード審査回答
詳細
4位りそな銀行
りそな銀行住宅ローン
※2024年4月適用金利
0.540%

借換
0.340%
1.840%

借換
1.495%
3.3万円(借換
+借入額
の2.20%)
0円

・銀行初!新しいタイプの団体信用生命保険付き住宅ローン「団信革命」
借り換えなら保証料お客様負担0円に
※WEB受付は借りかえローンのみです。

詳細
56位東京スター銀行
>東京スター銀行住宅ローン
0.750%~1.250%1.700%~2.200%

借入額の2.20%

0円

・入院保険が無料付帯
・普通預金金利優遇

詳細
6位SBI新生銀行
SBI新生銀行住宅ローン
0.420%-

借入額の2.20%

0円・リフォーム資金も同金利で借入可能詳細
7位カブドットコム証券(銀行代理業)
kabucom
借入額の2.20%0円・三菱UFJ銀行の低金利
・保証料不要ネット専用住宅ローンを代理販売
詳細
8位みずほ銀行
みずほ銀行住宅ローン
0.575%~0.875%
借換
0.575%~0.875%
1.600%~1.900%
借換
1.600%~1.900%
3.3万円0円

・メガバンクの安心
ネットから借り換え申込みでネット銀行並の金利
・来店不要で契約まで可能

詳細
9位楽天銀行
楽天銀行住宅ローン
0.556%~1.206%1.468%~2.118%33万円0円

・事務手数料330,000円
審査が通りやすい
・事前審査最短翌日回答
全疾病保障無料付帯

詳細
10位三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行住宅ローン
0.345%~0.425%3.3万円0円・メガバンクの安心詳細
11位三井住友銀行
三井住友銀行住宅ローン
0.675%~0.925%1.590%3.3万円0円・メガバンクの安心詳細

住宅ローンフラット35人気ランキング   2024年4月最新情報

順位銀行名15年~20年金利21年~35年金利事務
手数料
(税込)
団信料メリット/独自サービス詳細
1位住信SBIネット銀行
フラット35(買取型)
sbi
1.230%1.620%借入額の1.10%約200万円

・事務手数料1.10%
・事務手数料に0.5%上乗せで「全疾病保障」付帯。3000万円ならたった15万円(税別)

・事前審査結果は3営業日以内に通知

詳細
2位楽天銀行
フラット35
楽天銀行住宅ローン
1.230%1.620%借入額の1.43%約200万円・事務手数料が安い
・楽天銀行口座返済で事務手数料1.10%
詳細
3位ARUHI
フラット35
ARUHI住宅ローン
1.230%1.620%借入額の2.20%約200万円・圧倒的な審査スピード
・本審査は最短3営業日
詳細

トップ 住宅ローン解説 参考にできる情報 ニュース 日銀の長期金利ターゲットの住宅ローンへの影響とは?

住宅ローン最新ニュース

住宅ローン最新動向レポート

article thumbnail

住宅ローン金利動向 2019年9月レポート 住宅ローンの金利動向・金利推移をまとめた毎月のレポートです。住宅ローンを検討している方は参考にしていただければ幸いです。

    住宅ローンの種類

    住宅ローンの審査

    住宅ローンの達人技

    徹底比較!どっちがお得

    住宅ローンアンケート調査

    article thumbnail

    住宅ローンにも県民性は出てくるのか? 住宅ローン選びにも、地方ごとの特色というのは出てくるのでしょうか?東京の人と北海道 [ ... ]

    教えて住宅ローンQ&A

    article thumbnail

    会社経営をしていて借入が1000万円ある場合、住宅ローンの審査は通りにくいのでしょうか? Q.会社経営をしていて、かつその法人で1 [ ... ]

    新規借入/借換えシミュレーション