住宅ローン金利動向 2013年5月レポート
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- カテゴリ: 住宅ローン金利動向レポート
- 作者: 住宅ローン比較
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住宅ローン金利動向 2013年5月レポート
住宅ローンの動向をまとめた毎月のレポートです。住宅ローンを検討している方は参考にしていただければ幸いです。
主要住宅ローンの2013年4月から2013年5月の金利変動
銀行 | プラン | 4月 | 5月 | 変動幅 |
---|---|---|---|---|
SBI新生銀行 住宅ローン | 固定5年 | 1.30% | 1.50% | 0.20% |
固定10年 | 1.50% | 1.60% | 0.10% | |
固定15年 | 2.40% | 2.30% | -0.10% | |
固定25年 | 2.60% | 2.50% | -0.10% | |
住信SBIネット銀行 住宅ローン | - | - | - | 変動なし |
ソニー銀行 住宅ローン | 変動金利 | 0.821% | 0.799% | -0.022% |
固定5年 | 1.099% | 1.151% | 0.052% | |
固定10年 | 1.494% | 1.506% | 0.012% | |
固定15年 | 2.081% | 2.036% | -0.045% | |
固定25年 | 2.511% | 2.434% | -0.077% | |
三菱UFJ銀行 住宅ローン | 固定5年 | 1.00% | 1.05% | 0.05% |
固定10年 | 1.35% | 1.40% | 0.05% | |
固定15年 | 2.60% | 2.65% | 0.05% | |
固定25年 | 2.32% | 2.47% | 0.15% | |
固定35年 | 2.44% | 2.50% | 0.06% | |
東京スター銀行 住宅ローン | 固定5年 | 1.40% | 1.45% | 0.05% |
固定10年 | 2.20% | 2.25% | 0.05% | |
イオン銀行 住宅ローン | - | - | - | 変動なし |
三井住友銀行 住宅ローン | 固定5年 | 1.00% | 1.05% | 0.05% |
固定10年 | 1.35% | 1.40% | 0.05% | |
固定15年 | 2.10% | 2.21% | 0.11% | |
固定20年超~35年以内 | 2.44% | 2.50% | 0.06% | |
みずほ銀行 住宅ローン | 固定5年 | 1.05% | 1.15% | 0.10% |
固定10年 | 1.35% | 1.40% | 0.05% | |
フラット35 | 固定15年~20年以内 | 1.49% | 1.54% | 0.05% |
固定21年~35年以内 | 1.80% | 1.81% | 0.01% |
- 全体的に金利は上昇傾向
- 特に5年、10年という短期の固定金利が0.05%~0.10%上昇
- ネット銀行では、長期の固定金利が0.10%程度低下
- 大手都市銀行は、長期の固定金利も上昇
新発10年物国債の金利が9年ぶりの最低水準になった4月から、比べて5月は新発10年物国債の金利が上昇したこともあり、全体的に金利は上昇傾向。大手都市銀行は足並みを揃えて金利を全体的に0.05%~0.10%上げた形になった。逆にネット銀行は、長期の固定金利を下げる形をとっているところが多い。これは変動金利で勝負していたネット銀行も、固定金利での戦いを見据えて、長期の固定金利を下げはじめているのではと推測される。SBI新生銀行は7年の当初固定金利や20年の当初固定金利など他の銀行がラインナップしていないものを打ち出しはじめている。フラット35に比べると、まだまだ金利は高いが、フラット35で加入すると200万円ほどかかる団信が無料であることや事務手数料が10万円と安いことなどから、長期の固定金利で多少フラット35より高くても、SBI新生銀行を選ぶという利用者が増えそうだ。また、住信SBIネット銀行も、当初10年固定金利などでは主要銀行で一番低い金利を誇っている。
今後も、継続して10年固定金利と、長期固定金利でのサービス競争が激しくなるだろう。
主要住宅ローン最新トピック
フラット35の金利が多少上昇
4月4日に新発10年国債利回りが過去最低水準の0.46%を記録したが、4月30日の終値では0.60%まで戻してきた。このことが5月の住宅ローン金利に反映され、フラット35も15年~20年で1.49%から1.54%、20年超で1.8%から1.81%と上昇している。
3月新設住宅着工、前年同月対比7.3%増
国土交通省が発表した平成25年3月の住宅着工の動向では、3月の住宅着工戸数は前年同月対比7.3%増と大きな伸びを示した。内容としては、分譲住宅が9.4%減、分譲マンションが8.3%減と減少した代わりに、持ち家が5.3%増、貸家が9.6%増と着工戸数を押上げた形となっている。
これは住宅ローンの低金利が後押ししたことと、景気回復の期待から投資マネーが流入したことも大きいとかんがられている。今後の金利上昇の前の購入、消費増税前の購入などの要因が下支えしていると思われる。
着工戸数と連動して、住宅価格も3月は上昇
残念ながら、ニーズが増えれば、価格も上がってしまう。東京のマンション価格の平均は2013年3月で3189万円と2012年3月の3114万円を大きく上回った。ただし、東京の戸建の価格の平均は2013年3月で4032万円と2012年3月の4023万円とほぼ変わらない結果に。今買い時なのは、マンションよりも戸建の注文住宅なのかもしれない。
住宅ローン政策関連トピック
日銀が長期国債の買い入れ拡大を決めた
日銀が長期国債の買い入れ拡大を発表した。ベースマネーを今後2年間で2倍に増やすという施策である。これは長期国債金利の低下を意味するため、5月の時点では4月の国債利回りに反発して上昇しているものの、住宅ローンの金利も10年以上の固定金利で今後も低下していく傾向になるのではないだろうか。