住宅購入に踏み切れない理由
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- カテゴリ: 住宅ローンアンケート調査結果
- 作者: 住宅ローン比較
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住宅購入に踏み切れない理由
住宅金融支援機構は、2013年6月に1000名以上の住宅ローン利用予定者を対象にアンケート調査を行った。ここでは、そのアンケート調査の一部をご紹介します。
住宅購入に踏み切れない理由
出展:住宅金融支援機構 平成24年度 民間住宅ローン利用者の実態調査
調査対象:民間住宅ローン利用予定者 1041人
調査時期:2013年6月
- 買い時ではないという方が昨年から2倍上昇
- 景気先行きが負担ていだからという理由が増加
- 気に入った物件がないからという理由が低下
住宅は買い時か?という質問に対して「そうは思わない」と回答した方の割合が、昨年同月対比でほぼ2倍に近い数字になっている。2012年6月は8.6%だったが、2013年6月には15.4倍になっている。
内訳としては。「将来の収入や生活に不安があるから」「景気の先行きが不透明だから」「自己資金が不十分だから」という理由が上位に来ているが、前回調査時2013年2月のデータと比較すると、傾向が浮かび上がってくる。
大幅に減ったのは、「自己資金が不十分だから」「気に入った物件、条件に合う物件がないから」という回答。「自己資金が不十分だから」という回答が減ったのは、住宅ローン検討者の自己資金がいきなり増えたというわけではなく、それ以外の理由の方が強かったということだろう。また、「気に入った物件、条件に合う物件がないから」が減ったのは、消費増税に向けた不動産建築ラッシュで、選ぶべき物件数というのは増加している。そのため、気に入った物件が見つからないという方は減っているのである。
大幅に回答が増えたのは、「特になし」「収入が減ったから」「住宅ローン金利が高水準だから」というもの。「特になし」というのは、メディアで「買い時だ。」という情報が流れすぎていることに対する反発で、明確jな理由もなく買い時じゃないと言っているのだろう。また、「収入が減ったから」という回答も増加しているが、これは実際の収入が急激に減ったわけではなく、安倍政権が言っているアベノミクスでの賃金上昇の期待に対して、「給料は上がっていないよ」ということを意味しているのだと思われる。
来年の消費増税前には、「買い時である」という意見と「買い時ではない」という意見の2極化がより進むのではないだろうか。