三井住友銀行当初3年固定住宅ローンの申し込み終了
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- 作者: 住宅ローン比較
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三井住友銀行当初3年固定住宅ローンの申し込み終了
2013/7/5
三井住友銀行が、当初3年固定住宅ローンの申し込みを取扱期間が半分を過ぎ、まだ1か月を残した段階で終了した。もともと、取扱上限が1000億円と政府の特別融資枠などでの住宅ローンであったため、想定されていたことではあったが、こんなに当初3年固定に人気が集まった理由がわからない。
当初3年固定住宅ローンに人気が集まるのは、なぜ?
一言で言うと、眼先の金利の多い少ないに目を奪われてしまって、短絡的に低金利と勘違いされた方が多いのではないだろうか。
実際には、
- 当初3年固定の金利が0.6%
- 変動金利を選択した場合、3年固定後は店頭金利から-1.6%
- 今の店頭金利は年2.475%なので、0.875%の変動金利が適用される。
しかし、メガバンクの場合、0.2%が保証料として加算されるので
- 当初3年固定が0.8%
- 4年目以降が変動金利で1.075%
- 事務手数料 3.15万円
ということになる。
SBI新生銀行の変動金利の場合
- 変動金利0.98%
- 事務手数料10万円
である。
30年で3000万円を借入した場合
- 三井住友銀行 当初3年固定→変動 34,777,084 + 事務手数料 31,500円
- SBI新生銀行 変動金利 34,637,746円 + 事務手数料 100,000円
結果として、70838円変動金利の方がお得になる。
たった、7万円と思っている方はいるかもしれないが、4年目以降の金利差が0.095%ある。これは4年目以降に金利が上昇するとこの7万円の差が大きく拡大することになってしまうのだ。
つまり、当初固定という名のもとに眼先の安心を買ったとしても、その後の4年目以降の金利上昇が起きればたちまち返済額は膨れ上がってしまうのである。30年借りたら、その後の26年間の方が金利上昇の可能性が高いのは言うまでもない。当初固定金利というのは、当初期間だけの固定であり、当初期間が終わってしまったら、その後の金利は、その時点の店頭金利が採用されるため、その時点で同じスタートになってしまうのである。
この点は、本当に住宅ローンの利用者に知っていただきたいポイントであり、金利上昇が不安で当初固定を選ぶくらいなら、はじめから全期間固定にすべきなのである。当初固定の期間短ければ短いほど、意味のない固定期間にしかならないのだ。