消費増税が決定し、住宅ローンへの影響は?
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- 作者: 住宅ローン比較
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消費増税が決定し、住宅ローンへの影響は?
2013/10/04
10月1日安倍総理は、いままでの既定路線通りに消費増税を決めた。では、住宅購入を検討している方にとって、住宅ローンにとって、影響はどの程度あるのだろうか?
住宅購入者への直近の影響はほとんどない
住宅購入者にとっては、
でも、シミュレートしているように、増税前と増税後では、ほとんど負担額に差はない。政府も消費増税分の負担差がなくなるように減税や現金給付を調整しているからである。政府としては、駆け込み需要が起こっては困るのである。なぜなら、景気の根幹をなす不動産市場が冷え込めば景気回復は遠のいてしまうことがわかりきっているからだ。駆け込み需要が起こるということは、その後の需要減もセットなのである。これはテレビの地デジ化を見てみればよくわかる。
しかし、実際には駆け込み需要が起こっている。これは12ヶ月連続で住宅着工数が増加し、住宅ローンの契約者数も伸びていることが裏付けている。
住宅購入者は気をつけたい物件価格
駆け込み需要が起こるということは、物件の平均価格も強気の価格設定ができるため上昇し、かつ需要が多いため選ぶ物件の選択肢が狭まっているのである。
駆け込み需要が終われば、増税後は買い手が少なくなり、必然的に物件の平均価格は下がり、物件も余るようになる。
つまり、一概に消費増税前がお得とは言えないのである。もちろん、住宅以外のインテリアの購入もそれなりの金額で買う予定であれば、増税前の方がお得であるため、これも個人個人によって状況は違うのだが、それでいっときの駆け込み需要の流れにそって購入しようと考えるのは早計だろう。
住宅ローン金利はどうなる?
日銀の国債買取の影響で、住宅ローン金利は底だと言われた状況からさらに下がっている。
今後は、安倍政権の思惑通りに景気が上昇するのであれば金利も上昇するし、逆に増税によって景気上昇が腰折れし、停滞するのであれば今の状態が続くのである。
ただし、30年という長いスパンで見た場合には、景気回復のタイミングがないというのはあまり現実的ではない。通常5年~10年のサイクルでは好景気と不況は交互に訪れるのである。
もちろん、景気上昇時には、賃金も上昇しているため返済額が上昇しても問題がないという考え方もあれば、今の低金利の時期に固定金利にして将来お得になりたいという考え方もできるのである。
消費増税によって景気がどうなるかは経済の専門家でも予想ができない。予想ができるなら、株式投資して資産を増やす方が確実である。決めるべきは、住宅ローンの金利に対するスタンス、考え方である。金利は上昇するものとして、上昇した時にどうるすか?を考えて金利タイプを選ぶべきではないだろうか。