フラット35過去最低金利を更新
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- 作者: 住宅ローン比較
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フラット35過去最低金利を更新
2014/8/1
フラット35の2014年8月金利は過去最低金利の1.69%になりました。これは日銀の買いオペと呼ばれる金融政策による影響です。では、本当にフラット35がお得なのでしょうか?
今回の金利低下は日銀主導
まず、フラット35が今回史上最低金利を更新したのには理由があります。
それは、金利を付ける基準となる「新発10年国債(長期金利)」が過去最低レベルまで下がったことなのです。
「新発10年国債金利(長期金利)」 2014年08月06日 終値: 0.520%
です。過去10年間の推移を見ても、一番金利が低い状態になっていることがわかると思います。
では、日銀の買いオペは、なぜ金利が下がるのでしょうか?
日銀の買いオペとは
日銀が市場から国債を買うことを言います。日銀が国債を買うことによって市場にはお金が出回り、インフレを誘導するのです。これは安倍政権がかかげるアベノミクスの一環なのです。
国債を日銀が買うということは、強烈な買い手がいることになり、金利(利回り)が低くても国債が売れるということになります。結果として、市場に出回る国債の金利がどんどん下がってい来るのです。
結果、「新発10年国債金利(長期金利)」 が過去最低水準まで下がり、それと連動してフラット35の金利、他の住宅ローン金利も下がっていくのです。
だからと言って、フラット35がお得なわけではない。
「新発10年国債金利(長期金利)」が下がるとフラット35だけの金利が下がるわけではありません。
「新発10年国債金利(長期金利)」が下がると、大手銀行、ネット銀行、地方銀行、すべての住宅ローン金利が下がります。フラット35というのはあくまでもそのひとつにすぎないのです。
足並みをそろえて、住宅ローンの金利は下がっているため、フラット35が史上最低金利だからお得ということではないのです。メガバンクの当初10年固定金利も史上最低金利になっているのです。ネット銀行でも10年以上の固定金利は下がっています。
つまり、フラット35を選ぶのか?民間銀行の住宅ローンを選ぶのか?
は依然と同じように比較検討する必要があるのです。
フラット35は見た目の金利が低いけれども、団信に入るためには総額200万円以上の特約料を支払う必要があり、ネット銀行の変動金利には金利上昇リスクはありますが、0.5%台の超低金利の魅力があるのです。
住宅ローン選びは一生の買い物である住宅購入と同じように重要です。「フラット35史上最低金利ってニュースでやってたから、フラット35にしよう。」と安易に考えるものではないのです。