フラット35への借り換え調査
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- カテゴリ: 住宅ローンアンケート調査結果
- 作者: 住宅ローン比較
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フラット35への借り換え調査
2013年2月、SBIモーゲージ株式会社が307名の顧客に対して行った住宅ローン借り換えのアンケート結果をご紹介します。
住宅ローンの借り換えアンケート調査
2013年2月、SBIモーゲージ株式会社が顧客に対して住宅ローンの借り換えアンケートの調査を行った。調査人数は307名。前提条件として、SBIモーゲージはフラット35を主力商品として販売する金融機関であり、住宅ローン借り換え利用者の全体像を明示しているものではないが、フラット35への借り換え意向という意味では興味深い参考データになるということである。また、政権交代、アベノミクスによって、金利上昇への懸念が高まっている中のアンケートということで、今後を予測するためにも重要な参考指標といえるだろう。
フラット35へ借り換える前の金利タイプ
調査:2013年3月23日~2013年3月24日 フラット35へ借り換えた方 174名
出典:SBIモーゲージ株式会社 住宅ローン借り換え実施者へのアンケートを実施
全体的に見ると、半数以上が全期間固定金利かフラット35からの借り換えである。全期間固定金利から全期間固定金利への借り換えは、全くリスクがなく、借り換え手数料よりも金利が下がっていれば悩む必要もないため、頷ける結果である。意外なのは、変動金利からフラット35への借り換えが17.9%となっていることである。通常、変動金利から固定金利には、返済額の削減メリットが少ない、またはマイナスになってしまうため、選択しにくいルートではあるが、これは政権交代による変動金利の金利上昇を嫌ってのことだと思われる。昨年対比がないため、一概には言えないがアベノミクスの影響が出てきていることと、変動金利から固定金利のリスク回避の借り換えというのが増加してきていることを示している。
フラット35へ借り換えた理由
調査:2013年3月23日~2013年3月24日 フラット35へ借り換えた方 174名
出典:SBIモーゲージ株式会社 住宅ローン借り換え実施者へのアンケートを実施
ここでも、アベノミクスの影響が顕著に出ている。長期国債の買い入れを日銀の黒田総裁が発表し、10年ものの国債金利が過去最低水準を記録した。その影響を受けてフラット35の金利が過去最低水準になったことが借り換え理由の半数を占めている。また、4人に1人は、金利上昇リスクを懸念した借り換えをしているということが明らかになっている。
特に調査結果で、月々の返済額が最大64,915円増加したにもかかわらず、借り換えを行った人もいたということは、金利変動に対して住宅ローン利用者が敏感に反応しているということだろう。
今後金利は上がると思うか?
調査:2013年3月23日~2013年3月24日 フラット35へ借り換えた方 174名
出典:SBIモーゲージ株式会社 住宅ローン借り換え実施者へのアンケートを実施
まあ、フラット35へ借り方への質問のため、上がるという回答が6割、どちらかといえば上がるを含めれば86%の方が上がると予想している。これ自体は間違えではなく、ほとんどどう進捗しても金利は上がるだろう。ただし、どのくらい上がるのか、いつ上昇に転じるのかが、住宅ローン借り換えのポイントでもある。
未だ、変動金利の連動する政策金利は景気対策のために上げられず、国債の買い入れを2倍に増やすといったことで、固定金利もさらに下がる可能性もあるのだ。住宅ローンの借り換えのタイミングを見誤らないように、住宅ローンの金利がどうやって算出されるのか、常にウォッチしておくことが必要である。