住宅ローン当初固定金利利用者が増加
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- 作者: 住宅ローン比較
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住宅ローン当初固定金利利用者が増加
住宅金融支援機構が毎月発表している金利タイプ別利用状況で、2013年8月までの最新情報が公開された。
2013年8月金利タイプ別利用状況
- 変動金利 35.9%(前月 32.5%)(前年9月 54.5%)
- 固定金利 26.3%(前月 33.8%)(前年9月 20.6%)
- 当初固定金利 37.8%(前月 33.8%)(前年9月 24.9%)
という結果になっている。
大きくこの1年間で変わってきているのは、今まで5:5だった、変動金利と固定金利の比率が3.5:6.5に変わり、固定金利を選択している方が増えてきているということだろう。アベノミクスによって日本の株価が上昇をしはじめた4月、5月から徐々に固定金利が伸びてきている形となっている。
一方、固定金利の中でも、長期の全期間固定金利は、言うほど伸びていない1.3倍程度である、それ以上に伸びているのが当初固定金利タイプであり、約1.6倍の伸びを示している。
利用者の思考で言えば
- 「アベノミクスによって株価も上がっている、物価もあがるから金利が上がるだろう。」
- 「とはいっても、変動金利の金利の低さは魅力。間をとって金利も低金利の当初10年固定金利にしよう」
ということなのではないだろうか。
たしかに、変動金利が0.8%~1.0%が標準の中で、当初10年固定金利は1.2%~1.5%と全期間固定金利の2%と比べるとシミュレーション時の総返済額の多さと金利上昇の狭間で、中間の当初10年固定金利を選んでしまうのかもしれない。
しかし、当初10年固定金利は当初期間終了後の金利が重要であり、より金利上昇リスクが高くなる11年後以降に店頭金利からの引き下げ幅が少なくなってしまうため、変動金利よりもリスクが上がってしまう可能性もあるのだ。
見た目の当初金利に惑わされないで、正確に金利上昇時の負担を試算してみるべきだろう。