「2011年度戸建注文住宅の顧客実態調査」注文住宅の実態
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- カテゴリ: 住宅ローンアンケート調査結果
- 作者: 住宅ローン比較
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「2011年度戸建注文住宅の顧客実態調査」注文住宅の実態
社団法人 住宅生産団体連合会(会長 樋口武男 大和ハウス工業株式会社代表取締役会長)では、この程『2011年度戸建注文住宅の顧客実態調査』を報告書として取りまとめましたので公表いたします。
この調査は、戸建注文住宅を建築された顧客の実態を明らかにすることにより、今後の戸建注文住宅の顧客ニーズの変化を把握し、これからの社会にふさわしい住宅の供給を目指すことを目的として2000年度から開始し、今回で12回目です。調査の対象エリアは、3大都市圏(東京圏、名古屋圏、大阪圏)と地方都市圏(札幌市、仙台市、広島市、福岡市、静岡市)です。有効回答数は3,
(1)世帯主の年齢は、今年度は平均41.2歳と昨年度とほぼ同じであった。30~35歳の世帯主は、昨年度まで増加傾向が続いていたとともに過去最高水準になったが、今年度は大きく低下した。
(2)ここ数年、「建替え」が減少する一方、「土地購入・新築」が増加していたが、今年度は「建替え」が増加に転じた。
(3)建築費(3,119万円)は昨年度より低下し、土地代を加えた住宅取得費(4,285万円)も低下した。建築費の1㎡単価も昨年度から0.2万円低下した。
(4)住宅取得費の世帯年収倍率は、今年度6.1倍で昨年度とほぼ同様の水準であるが、2008年度以降上昇傾向が続いている。
(5)認定長期優良住宅は全体の61.6%を占めており、これに伴い「住宅ローン減税(長期優良住宅)」の適用は59.5%となっている。
(6)住宅ローンの金利タイプは、昨年大幅に増加した「全期間固定金利」の割合が低下し、「変動金利」の割合が大きく増加した。
(7)贈与金は非課税特例の上限が1,000万円になったことにより、昨年度より低下し平均1,185万円となった。 贈与ありの割合も昨年度より減少した。
(8)住宅性能表示制度を採用した割合は、昨年度に比べ大きく減少した。
注文住宅だからこそだろう、6割以上の方が認定長期優良住宅であり、住宅ローン減税(長期優良住宅)を適応している。これは、戸建て注文住宅の販売のメリット自体に長期優良住宅であることと、それに伴う住宅ローン減税を押し出しているからだろう。また、建築費や住宅取得費が低下している。この傾向は供給過多である住宅市場において中長期的に続くであろう。