住宅ローン2013年5月、6月の金利タイプ利用状況
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- カテゴリ: 住宅ローンアンケート調査結果
- 作者: 住宅ローン比較
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住宅ローン2013年5月、6月の金利タイプ利用状況
住宅金融支援機構の2013年5月、6月の金利タイプの利用状況について紹介します。
住宅ローンの金利タイプ別利用状況
出展:住宅金融支援機構 2013年5月・6月 民間住宅ローン利用者の実態調査
調査対象:民間住宅ローン利用予定者 5月227件、6月251件
調査時期:2013年6月15日~19日
- 5月は、金利上昇の不安から変動金利が減少
- 6月は、固定金利の上昇が起き、変動金利は元の状況に
- 昨年同月対比では、8.6ポイント変動金利が減少
- 昨年同月対比では、4.3ポイント全期間固定金利が減少
3月、4月の円安の進捗、株価の上昇を受けて、多くの人がアベノミクスによって、このまま住宅ローンの金利が上昇すると考え、5月は変動金利の大幅な減少と、その分固定期間選択型と全期間固定型の住宅ローンが選ばれるようになった。
しかしながら、5月末に国債金利が急上昇し、逆に金利が上昇したのは固定金利だけだった。固定金利が上昇した分、ネット銀行を中心として、さらに変動金利や3年固定金利などの短期の固定期間選択型金利が積極的に宣伝され、6月は変動金利は4月水準に戻り、固定期間選択型金利はさらにシェアを伸ばす形になった。
ただし、昨年同月対比で見てみると、変動金利は8.6ポイント減少しており、金利上昇のリスクを考える方が徐々に増えてきている大きなトレンドは変わらない。逆に金利上昇リスクがあると考える人がいる割に全期間固定型の金利タイプは昨年同月対比で減っていて、その分、3年固定金利と10年固定金利が伸びている。これは変動金利による金利上昇リスクを理解しているが、返済負担と眼先の金利にも惹かれてしまうという間を取った状況となっている。
今後もこの状況は続くだろうが、今は少しの政治状況で選ばれる金利タイプが大きく変動する不安定な状況とも言えるだろう。